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人口約250人、女性に人気のアートな隠れ家島・佐久島

旅するデザイナーの冒険の書

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rumi

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瀬戸内海だけにあらず! アートを感じる隠れ家島

アートな島といえば瀬戸内に浮かぶ直島を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、実はアートがある島は瀬戸内の島だけではないのです。一体どんな島なのか確かめに新幹線に飛び乗り、三河湾へ向かいました。

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思ったより小さな船ですが、高速船なのであっという間に到着します。

佐久島は三河湾のほぼ真ん中に浮かぶ離島。名古屋から電車とバスを使って西尾市の一色港まで約1時間半、一色港から佐久島西港までは定期船で約20分で到着です。

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到着してすぐに時間の流れがとてもゆっくりなことに気づきます。とても静かで可愛い小さな港がお出迎え。

島の80%以上が里山という「にほんの里100選」でもある佐久島は、人口約250人。紀元前3000年頃から人が住み始めたという島の歴史も深く、豊かな自然と昔ながらの懐かしい集落の風景が見られます。

信号もコンビニもない佐久島は、過疎化と高齢化対策のひとつとして1996年からアートによる島おこしに取り組んでおり、1年を通じてアートピクニック(島内に展示されたアート作品を巡るスタンプラリー)が楽しめます。

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西集落の黒壁をモチーフにした黒い箱、「おひるねハウス」。佐久島アートを代表する作品のひとつ。自分でハシゴを設置し、好きな場所に入り込み、寝ることができます。

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「星を想う椅子」。浜辺で集めた「星のかけら」を紡いだ作品。ここに座ってのんびり海をながめて過ごすことができます。

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「佐久島の秘密基地/アポロ」。木のトンネルを抜けて海を見渡す崖の上に現れた建築作品のイメージはアポロ11号の月面着陸。小さな建物なのに異なるたくさんの風景を見ることができます。

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「何これ!」とちょっと笑ってしまうようなユニークな作品も。

ユニークなアート作品を見ていると、島の日常のモノや風景までアートに見えてきます。黒壁の家が並ぶ集落、海の中の電柱。佐久島にはおもしろいものがいっぱい。レンタサイクルで地図を見ながらの島探検はワクワクです。

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東地区にある東屋なので「イーストハウス」。対岸に見える「おひるねハウス」とは対照的な白い箱。階段から屋上に上がることもできます。ここからの眺めは最高です。

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「イーストハウス」のすぐ周りは海。そんな海の中にはアートのような電柱が!なんだか映画の世界の中に入り込んだかのよう。

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あれ? これもアート!? と一瞬どちらかわからないような場所にソフトクリームの看板が!

佐久島の名物料理は大アサリ丼やタコしゃぶなど。島はたくさんの海の幸と豊かな自然とユニークなアートに囲まれ、静かでゆったりとした時間が流れています。自然の中のアートは不思議なくらい違和感があるのになぜかメッセージ性が強く、魅力的に見えます。

これまでアートといえばほとんどの作品が美術館で見ることができていました。あるはずがない場所にあるアート。「自然」と「人の手で作られたもの」のコントラストのようなものが新鮮なのかもしれません。

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「北のリボン」。ハイキングロードと海岸コースが出会う場所に位置し、森と海と空をリボンのように軽やかに結ぶ展望台。晴れた日には運がよければ富士山が見えることも。

90年代に入ってから、世界各都市で街づくりや地域おこしの為に現代アートを活用する事例が増えていきました。その多くは地域の資源や特色を生かして会場を作り、世界中からアーティストと観客を呼び込みます。1895年に始まったベネチア・ビエンナーレが最も古く、日本では横浜や瀬戸内、新潟妻有、名古屋などさまざまな都市・地域で芸術祭が行われています。

しかし、各都市・各地域の魅力はアートだけではありません。島を回ったり、景色を眺めたりしているうちに、日本の自然の豊かさ、島の人々の温かさを実感できることも魅力的。自然の中のアートを身体中で感じ、日本人本来の感性を研ぎ澄まし、アートの先にあるいろいろな考えや思いを喚起してくれる。そんな貴重な体験ができるのです。佐久島も、季節に合わせて何度も訪れたいと思う魅力たっぷりの島でした。

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