1. Home
  2. STYLE
  3. よい香りが大気汚染を引き起こすという最新レポート

よい香りが大気汚染を引き起こすという最新レポート

The New York Times

20180327_nyt_1

Photo by Getty Images

デオドラントや香水、石鹸といえば、わたしたちを良い香りで包んでくれるもの。でも、汚染物質の排出量は乗用車やトラック並み。

そんな驚くべき研究報告が学術誌サイエンスの2018年2月15日号に掲載された。研究チームによれば、石油系化学薬品を含む香水やペンキなどの消費者製品は、揮発性有機化合物(VOC)を排出し、合計すると自動車と同レベルの公害源になっているという。

健康に有害なオゾンとPM2.5を生成するVOC

VOCは大気中の他の粒子と反応し、スモッグの構成要素であるオゾンと微小粒子状物質(PM2.5)を生成する。オゾンは喘息や回復不能な肺損傷を引き起こすことがある。また、PM2.5は心臓発作や脳卒中、肺ガンと関連づけられている。

一般的に、スモッグといえば自動車を連想しがちだが、1970年代以降、自動車メーカーは規制当局に促されて技術投資を行ってきた。その結果、自動車のVOC排出量は大幅に減った。殺虫剤や整髪料などによる大気汚染の割合が上昇している一因として、自動車の環境対応が挙げられる。

20180327_nyt_2

Photo by Getty Images

今回の研究のヒントは、ロサンゼルスのVOC測定値にあった。石油系化合物の濃度が高く、化石燃料の使用だけでは説明がつかないことに研究チームは着目した。

研究を指揮したコロラド大学環境科学共同研究所の研究員、ブライアン・C・マクドナルドさんは言う。「排ガスの排出量が急減していたので、他の公害源の重要性が増している可能性を調べる価値はあると考えた」

消費者製品に含まれる化学物質は大気に放たれやすい

化石燃料の消費量は重量で比較すると、ローションやペンキといった製品の消費量をはるかに上回るが、最終的に大気に排出される公害物質の量に際立った違いがあることが研究で分かった。

自動車を運転するのに毎週、何リットルものガソリンを使用したとしても、「ガソリンは密閉されたタンクに入っており、エネルギーにするために燃焼され、ほとんどが二酸化炭素に変換される」と、米国海洋大気庁の化学者であり研究に参加したジェシカ・B・ギルマンさんは言う。自動車から排出される二酸化炭素はスモッグを作り出すVOCとは異なる。

他方、消費者製品に含まれる化学物質の4割は大気に放たれることが研究で分かった。

© 2018 New York Times News Service[原文:Want Cleaner Air? Try Using Less Deodorant/執筆:Kendra Pierre Louis and Hiroko Tabuchi](翻訳:Ikuyo. W)

MYLOHAS編集部

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. 「自然に痩せる体」を作るのは、あのビタミンだった!

    2. 毎日のみそ汁でぐっすり眠れるように? 医師考案のおすすめ具材レシピ

    3. アボカド好きに朗報!しっかり果肉が詰まったおいしいアボカドを選ぶ方法

    4. むくみが気になるなら避けて。塩分を多く含む8つの食品

    5. ジェニファー・ロペスも挑戦した、10日間で砂糖中毒から抜け出す方法

    6. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    7. ポリフェノールや食物繊維。りんごのダイエットパワー3つ

    8. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    9. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    10. 8分を惜しまないで。座りっぱなしで死なないために毎日できること

    1. 自信がないお尻が1分で変わる! ゆる関節ストレッチ術

    2. ごっそり髪が抜けた、トイレが近い...早めに検査すべき病気の兆候10

    3. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    4. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    5. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    6. LDLコレステロール値を下げたい! コレステロールを下げる食品&食べ方

    7. アボカド好きに朗報!しっかり果肉が詰まったおいしいアボカドを選ぶ方法

    8. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    9. むくみが気になるなら避けて。塩分を多く含む8つの食品

    10. ジェニファー・ロペスも挑戦した、10日間で砂糖中毒から抜け出す方法

    1. 有酸素運動と筋トレのいいとこどり! 道具不要なトレーニング4つ

    2. 「背中が痛い!」それ、実は重大な問題かも。医師の診察を受けるべきサイン

    3. その気持ち悪さ、8つの意外な原因のせいじゃない?

    4. 胃痛や腹痛を早く治す方法とは? マッサージやペパーミントが味方に

    5. 鼻づまりを解消する、即効性のある3つの方法

    6. たっぷり寝たのに眠いのは? 女性に多い「睡眠障害」5つのタイプ

    7. 炭水化物は摂ってよし! ダイエットがきちんと続く1週間の食事パターン

    8. ただの腰痛と間違えやすい、気をつけたい6つの病気

    9. あー、鼻水がとまらない! そんなときはこの手をつかって

    10. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント