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Goフラット! 乳房の再建をしないという選択 [The New York Times]

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米ペンシルベニア州に住むデビー・バウアーズさん(45)は、乳がん手術をする前に主治医から、乳房再建手術には保険が利いて、手術をすればバストサイズを元より大きくすることだってできると言われたそうです。しかし、バウアーズさんはシリコン製のインプラントも大きな胸も欲しいとは思いませんでした。「自分の体の一部が人工物になるのが嫌でした。ただ傷を癒したかっただけなのです」

乳房切除手術を行う女性たちが「元通りになった」と感じることができるようにと、形成外科医やがん専門医は乳房再建術を積極的に勧めますが、最近は乳房再建術に抵抗感を覚える女性が増えていると言います。バウアーさんのように医師のアドバイスや社会的な慣習に従わなかった女性たちは、自分たちの選択を「Goフラット(平らなままで)」と呼んでいます。

米乳房形成術学会元会長のディアナ・J・アタイ医師は、「乳房再建手術は簡単なプロセスではありません」と言います。「何段階もステップがあって長期にわたるため、負担が重過ぎると思う女性もいるのです」。そうした女性たちが、自分たちの選択や再建術を受けなかったことによる身体的・感情的葛藤について、ソーシャルメディア上でオープンに語るようになっています。

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マリアンヌ・クオッツォさん、2016年9月29日撮影(Beatrice de Gea/The New York Times)

バウアーズさんや友人のマリアンヌ・クオッツォさん(51)が、シャツを脱いで平らな胸と切除術の痕を見せるビデオを作ったところ、フェイスブックで広くシェアされました。また、ニューオリンズに住むポーレット・レアファートさん(50)は2016年に、がん患者の経済的苦労を訴えるため、ミシシッピ州ビロクシから首都ワシントンまでをトップレスで歩き通しました。「乳房があるから女性なわけじゃない」と、レアファートさんは言います。

乳房=女性らしさ? を問う論争

生まれたばかりの「Goフラット」運動は、人々が長年考えてきた女性らしさとは何か、乳がんからの回復後に乳房再建は何を意味するのかを問いかけています。医療専門家の間は、乳房再建手術はがん治療の欠かせない一部だと考えられてきました。女性運動家たちもそのために闘い、再建手術への保険適用を認める法律がやっと成立したのは1998年のことでした。

以来、乳房再建手術は乳がん治療の標準ケアになっています。米国形成外科学会によると、昨年全米で行われた乳房再建手術は10万6000件。2000年からは35%増えています。2011年のある研究では、乳がん手術を受ける女性の63%が再建手術を望みました。

再建手術を勧める医師たちは、がん治療後の女性としての生活の質(QoL)が手術によって向上すると言います。しかし患者からは、医師たちは外見ばかりを意識し過ぎだといった声や、長期間かかる再建手術が心身にかける負担への理解が少ないといった声も聞こえます。

また再建手術を受けた女性の3分の1が、合併症の経験もしています。前述のクオッツォさんは、2回の乳房除去手術後に再建手術を受けましたが、5カ月の間に4回も感染症にかかり、結局インプラントを除去しました。「がん自体よりもひどい状態になりました......再建手術を受けないという選択肢は医師から知らされませんでした」と、クオッツォさんは言います。

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ポーレット・レアファートさん、2016年10月11日撮影(Beatrice de Gea/The New York Times)

平らな胸を受け入れることには難しさもあります。ブラの中に人工乳房を入れる女性もいますが、「重いし快適じゃないし、傷が残っていて皮膚が敏感になっている」という理由で、途中で止めてしまうことが少なくありません。手術前に着ていた服をユーズドショップへ持って行き、平らになった胸をスカーフやビーズのロングネックレスで隠しているという女性もいれば、花や蝶の柄の繊細なタトゥーを入れて新しい形の胸を大事にしているという女性もいます。

アイオワ州で農業を営むケイト・クラウドスパークスさん(64)は、21年前に乳房切除術を受けました。今年、フェイスブックで「フラット・アンド・ファビュラス」(平らって素晴らしい)というページを見つけ、自分と同じ選択をした女性たちと初めてコミュニケーションをとりました。「自分のような女性たちをまったく知りませんでした。20年間、誰とも分かち合えずにこの思いを抱えてきたのです。乳房のない女性として生きるとはどういうことか、語るチャンスにやっと出会えたのです」。

© 2017 The New York Times News Service[原文:Offered Breast Reconstruction, More Women Opt to 'Go Flat'/執筆:Roni Caryn Rabin](翻訳:Tomoko.A)

MYLOHAS編集部

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