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命を救ってくれるかもしれない、最先端の心臓の検査7つ

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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これまで心臓の検査と言えば「心肺運動負荷試験(トレッドミル検査)」が主流でした。ランニングマシンの上で心電図をつけて8~12分走り、運動を増やしながら、心拍数、呼吸数、血圧を測定するというものです。この検査によって、心臓血管病について調べてきたのです。しかし、女性では、月経周期や避妊ピルの影響で、35%もの誤診があるとの指摘も。また、検査で血栓が検知できないこともあるのです。血栓は心臓発作の原因になるかもしれず、これが見逃されると大きな問題です。

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image via shutterstock

数十年にわたって、心肺運動負荷試験を超える検査は提供できていませんでした。現在では、より先進的な画像診断や血液検査によって、心臓発作のリスクをより正確に知ることができるようになっています。「これらのテストは、実際に心臓発作や脳卒中を起こす20~30年前に心臓発作のリスクを検知できるようになったのです」と、心臓検査の先駆者として知られているアーサー・アガツトンさん(医学博士)。

正確な検出ツールが出てきているのはグッドニュースである一方、米国ではいまだに毎年100万人以上が心臓発作を起こし、その半数近くが亡くなっています。女性よりも男性の方が発作を起こす人は多かったのですが、その差も縮まってきており、1988年~2004年、35~54歳の女性の心臓発作が42%も急増しました。

次からリストで紹介する最先端の心臓検査は、大病院で受けることができるもの。医師から検査を提案されていないときには、自分の年齢やリスクに合った検査について聞いてみてもいいかもしれません。

石灰化スコア

  • どういう検査:CTスキャンで、心臓の動脈にある動脈硬化性プラーク(カルシウム、コレステロール、瘢痕組織で作られる)をチェックします。電極を胸に取りつけたうえで、心電図で心拍を測定。検査台の上に寝ると、短いドーナッツの形をしたトンネルのようなCT検査の機械の中にスライドして入り、10~20秒間息を止めるように言われます。
  • 検査時間:約10分
  • なぜ心臓にとってよいか:「石灰化スコアは、将来の心臓発作を予測するのに最も優れた方法と言われています」とアガツトンさん。心臓発作の主な原因である冠動脈疾患の警告である石灰化プラークは、心臓発作や脳卒中が起きる10年前には現れます。問題を早期に見つけることで、蓄積したプラークが動脈を狭めて心臓発作のトリガーとなる前に、治療することができます。
  • もし受けるなら:50歳以上で、リスクがあれば受けるべき。もっと若くても家族で心臓病の人がいたり、深刻なリスク因子があったりする場合にも受けるとよい検査です。この検査にはX線撮影が含まれるため、妊娠している恐れがある場合には、検査を受けるのは控えるようにします。
  • 検査結果の意味は:アガツトンさんが開発した“アガツトンスコア”で表します。このスコアは、心臓の動脈の中のハードプラークとソフトプラークの総量を示します。スコアが0であれば、カルシウムの沈着がなく、今後5年間は心臓発作のリスクが低いということです。400以上であれば、10年以内の心臓発作のリスクが高く、1000以上の場合は、治療を受けなければ1年以内に心臓発作を起こす可能性が25%あります。
  • 次のステップ:スコアが200以上の場合、医師は患者さんにライフスタイルの改善、コレステロールを下げるためのスタチン投薬、血糖値を下げるために糖尿病薬の処方をする可能性があります。どちらも、プラークを低下させる働きがあります。

頸動脈エコー検査

  • どういう検査:これは「首の超音波」診断で、左右の頸動脈の画像を撮るものです。頸動脈は、頭部と脳に血液を供給する大切な血管です。首にジェルを塗り、超音波トランスデューサーという器具で頸動脈の上を滑らせ、動脈の血管壁の厚さを測ります。
  • 検査時間:約15分間
  • なぜ心臓にとってよいか:頸動脈の血管壁が厚いと冠動脈疾患になりやすいと研究からわかっています。「この検査を受ければ、血管が詰まる前の初期の段階で問題を見つけられます」とアガツトンさん。X線撮影ではないので、妊娠中もしくは妊娠の可能性のある女性にも実施可能。
  • もし受けるなら:この検査は40歳以上なら受けることがすすめられます。あるいは、近親者に55歳以前に心臓発作や脳卒中を起こした人がいれば、40歳になっていなくても受けた方がよいです。
  • 検査結果の意味は:検査によって、頸動脈の血管壁の厚さ(正常は1.06 mm未満)と「動脈年齢」が分かります。「動脈年齢」は、同じ年の健康な人に比べてどれくらい厚いかを判定したものです。実年齢よりも8歳以上年をとっていれば、リスクを低下させるための治療を医師に相談します。
  • 次のステップ:食事療法と運動を。ストレスを減らすことも重要です。また、コレステロールや血圧、血糖値を下げ、頸動脈の血管壁の肥厚を減らすための薬が必要になるかもしれません。

高感度CRP検査(高感度C反応性たんぱく質検査)

  • どういう検査:血液検査でCRPを測定します。CRPは血液中のたんぱく質で、身体全体の炎症の指標となるものです。
  • 検査時間:約5分間
  • なぜ心臓にとってよい:コレステロールのプラークは、血管を傷つけ、炎症のトリガーとなり、血中のCRPのレベルを上昇させます。CRPが高いと、心臓発作や脳卒中になる確率が4倍まで増加するので、大変危険な状態。ウエストサイズが約90㎝を超える女性は、内臓脂肪があり、さらに危険です。
  • もし受けるなら:40歳以上の人は受けるべきです。
  • 検査結果の意味は:スコアが1.0 mg/L未満であれば、心臓病になるリスクは低い水準。1.0~3.0 mg/Lは、平均的リスク。3.0 mg/L以上なら、高いリスクに。CRPが高くても、心臓病がない可能性もあるものの、炎症や傷害はまたリスク急増のトリガーとなる可能性があります。「3回の検査を行い、同じ結果にならず、ほかに炎症の原因がないようであれば、CRPが高くても警告とはみなされません」とアガツトンさん。3回の検査で高い値が出ると、石灰化スコア検査と頸動脈エコー検査を受けて、血管をチェックする必要があります。
  • 次のステップ:CRPが高い人には減量と運動が必要です。また、スタチンもリスクを低下させるのに有効です。

リポたんぱく(a)検査

  • どういう検査:リポたんぱく(a)検査は、旧来のコレステロール血液検査とは異なるもので、「脂質」と「リポたんぱく」という血液の成分を調べるのが特徴の検査です。旧来の検査は、総コレステロール値、HDL、LDL、トリグリセリドを測るのが一般的でした。一方で、この検査では、それぞれの粒子の直径も計測します。この情報が重要なのです。粒子の中には、大きくフワフワして、全身を移動する時に、血管の壁で跳ね返る傾向のものや、小さく濃密なものがあります。小さな粒子は血管の内側に浸入し、プラークの塊を作り出すのです。ビーチボールと銃弾の違いのようなイメージです。リポたんぱく(a)血液検査では、心臓のリスクを3倍も高めるような特定のタイプのコレステロールを分析します。
  • 検査時間:約5分間
  • なぜ心臓にとってよい:粒子のサイズを測ることで、従来の検査より明確に心臓のリスクがわかります。大きな粒子が多ければリスクが少なくなるし、小さなサイズの粒子はリスクが増加しますリポたんぱく(a)が多くなれば、これもまた悪化することになります。LDL粒子より粘着性があり、血管の内壁に密着して離れなくなり、プラークや血栓の原因となります。
  • もし受けるなら:心臓病の家族歴がある人は、この検査を受けましょう。
  • 検査結果の意味は:粒子の15% 以上が小さく、濃度の高いタイプの場合は、好ましい結果ではありません。リポたんぱく(a)が30 mg/dL以上なら、リスクは増加しています。
  • 次のステップ:小さな粒子がある人には、粒子のサイズを大きくするような薬が処方されます。フェノフィブレート、ナイアシンです。それに加えて健康的な食事と運動が大切です。ナイアシンは、リポたんぱく(a)が高い場合の治療薬として最適です。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)血糖検査

  • どういう検査:過去3カ月間の平均血糖値を調べる血液検査です。ほかの血糖値を測る検査とは異なり、食事を控えて空腹を保ったり甘い飲み物を飲んだりする必要はありません。
  • 検査時間:約5分間
  • なぜ心臓にとってよい:将来の糖尿病のリスクを検知するのに最も簡単な方法だといわれています。糖尿病になっていると、心臓病を発症するリスクが5倍にもなります。米国では、糖尿病と診断された人が1790万人いますが、診断されていない糖尿病の人が570万人いると推定されています。
  • もし受けるなら:45歳以上の人、太りすぎや、家族歴、高トリグリセリド、低HDLなどの糖尿病のリスク要因がひとつでもあれば、若くても受けるとよいです。
  • 検査結果の意味は:HbA1cが4.5~6%なら「正常」。6~6.4 は「前糖尿病」、2回の検査で6.5 以上だと「糖尿病」と判断されます。
  • 次のステップ:糖尿病は、減量や運動、食事を変えることで、好転することが多いのです。それで足りなければ、経口薬やインスリンの注射が必要になります。

遺伝子検査

  • どういう検査:血液サンプルを取って、KIF6とAPOE 遺伝子の突然変異体を調べる検査です。
  • 検査時間:約5分間
  • なぜ心臓にとってよい:KIF6遺伝子によくある変異とAPOE遺伝子の2つの突然変異体が心臓病のリスクを高めることが知られています。心臓発作を防ぐためのテーラーメードの治療を組み立てることが可能になります。
  • もし受けるなら:40歳以上の人が受けるとよいでしょう。
  • 検査結果の意味は:KIF6遺伝子検査によって、治療薬であるスタチンが将来の心臓発作を防ぐためにどれほど有効かが分かります。最近の研究によれば、KIF6のある突然変異を持つ人は、スタチン治療によりよく反応して、心臓発作のリスクが41%減少したことがわかりました。変異を持たない人は、それほど反応せず、リスクの減少は6%にとどまりました。「このため違った薬を使うことになります」とアガツトンさん。典型的なケースとしては、スタチンが有効ではない場合、フェノフィブレートかナイアシンが使われます。APOE遺伝子に関しては、それらの変異体を持つ人のなかには、 低飽和脂肪食(飽和脂肪の少ない食事)による食事療法が効きやすい人がいます。飽和脂肪を食べることを避けることで、薬が必要なくなるかもしれません。
  • 次のステップ:コレステロールを下げる薬を使ったり、食事を変えたりします。

負荷心電図検査

  • どういう検査:この検査は、標準の負荷試験を改良したものです。心室への血流を測定するために運動の前後に超音波検査を加え、心臓に血液を供給する血管の閉塞を調べます。
  • 検査時間:約45分間
  • なぜ心臓にとってよい:心エコー検査を標準的なランニングマシンを使う心肺運動負荷試験と併せて行うと、女性の検査の精度を85%高められます。ステントやバイパスなどの治療が必要であるかどうかが分かります。
  • もし受けるなら:「年齢にかかわらず、息切れ、胸痛、首の痛み、あるいはそのほかの心臓病の徴候があれば、この検査を受けるべき」とアガツトンさん。
  • 検査結果の意味は:検査の結果から、血流が減っているとわかった場合、冠状動脈が1本以上閉塞している可能性があります。
  • 次のステップ:心カテーテルで閉塞を確かめます。血管が詰まっていても、血管形成術、ステント、バイパス手術などで血管の詰まりを治せる可能性があります。

The Editors Of Prevention/7 Heart Tests That Could Save Your Life

訳/STELLA MEDIX Ltd.

MYLOHAS編集部

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