独特の香りと、シャクシャクとした瑞々しい歯ざわりがたまらないセロリ。私はそのまま野菜スティックとして食べたり、斜め切りにしてサラダに加えるのが好きです。そういえば、セロリの葉の部分はどうしているかと思い返すと、食感も硬めだし苦みも強いので大部分を捨てていたかも。
セロリの葉の持ち味を活かした、おすすめのレシピ
「(セロリの葉の部分は)独特なクセを活かす工夫をすれば美味しく食べられますよ」と教えてくれるのは、伊勢丹新宿店本館地下1階「キッチンステージ」の柬理美宏シェフ。FOODIEによるとセロリの葉っぱが食べにくい理由である、強過ぎる香りと硬い食感を解消することが調理のコツなんだとか。
セロリの葉のホットサラダ
<材料>(1人分)
- セロリの葉…1~2本分
- ベーコン(5㎜幅に切る)…2枚
- にんにく(みじん切り)…小さじ1
- 赤ワインビネガー…小さじ1
- 塩、黒こしょう…各少々
- オリーブオイル…大さじ1
- (好みで)温泉卵…1個
<作り方>
- ボウルにセロリの葉とたっぷりの冷水を入れて、シャキッとさせる。セロリの葉をザルにあけて水分をよくきり、食べやすい大きさに切る。ボウルの水気を拭き、切ったセロリを入れておく。
- フライパンにオリーブオイル、にんにく、ベーコンを入れて、にんにくの香りが立つまで中火で炒める。
- 赤ワインビネガーを加えてさっと混ぜ合わせ、ホットドレッシングを作る。
- 1に3を回しかけ、塩、黒こしょうをふり、さっくりと和える。
(「FOODIE」より引用)
鶏肉のセロリの葉パン粉焼き
<材料>(2人分)
- 鶏もも肉…1枚
- セロリの葉…2~3本分
- にんにく(みじん切り)…小さじ1/2
- パン粉(目が細かいもの)…30g
- サラダ油…小さじ2
- 塩、黒こしょう…各少々
- みそ…適量 ※あれば、白みそがおすすめ
<作り方>
- セロリの葉は細かいみじん切りにする。
- ボウルに1、にんにく、パン粉、サラダ油を入れてよく混ぜてセロリパン粉を作る。※フードプロセッサーがある人は、セロリの葉(切らずにそのまま)、にんにく(刻まずに1/2かけ程度)、パン粉、サラダ油を入れて、一気に粉砕すると材料を切る手間がなくラク
- 鶏肉は半分に切って両面に塩、こしょうをし、皮目を上にして置き、みそをまんべんなく薄く塗る。
- バットに2を入れ、3のみそを塗った部分が下になるように置いて、上から押さえつけてセロリパン粉をまんべんなくつける。
- 耐熱皿に4をのせ、上からアルミホイルをかぶせて、180℃に予熱したオーブンで約8分焼いて取り出す。※オーブンが無い場合は、オーブントースターで焼くこともできる。その場合は、アルミホイルをかぶせて10分焼いて取り出す。
- 5のアルミホイルを外し、220℃に温度を上げたオーブンでセロリパン粉にこんがりときつね色の焼き目がつくまで焼く。※オーブントースターの場合はホイルを外して2〜3分を目安に加熱する。
(「FOODIE」より引用)
刺身のセロリしょうがだれ
<材料>
- セロリの葉…1~2本分
- しょうが(せん切り)…10g(セロリの葉の全体量に対して、1/2くらいの量)
- 塩…少々
- 黒こしょう…小さじ1
- ねぎ油(市販品)…大さじ2と1/2 ※ねぎ油がない場合は、ごま油でも代用可
<作り方>
- セロリの葉はざく切りにする。
- 小鍋にねぎ油を入れて、煙が出るまで中火で熱する。
- 耐熱性のボウル(金属やガラスのもの)に1、しょうが、塩、黒こしょうを入れ、2を回しかけて和える。
(「FOODIE」より引用)
これまで無駄にしてきたことを後悔するような美味しそうなレシピ。特にやってみたい! と思ったのは「セロリしょうがだれ」。薬味として作り置きしておくと便利そう。炒め物に入れたり、豆腐に乗せたり、暑くなってきたらそうめんとも合うかもしれません。茎と同様に生のまま食べることしか考えていませんでしたが、大葉やパセリ、バジルなどの香草の仲間だと考えると、アレンジアイデアもたくさん湧いてきそう。
食べるとまるで体が浄化していくような、さわやかな気分にさせてくれるセロリ。これからもっとテーブルに並ぶ機会が増えそうです。
[FOODIE]