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地元の人にも知られていない、静寂の森に守られる山形・垂水遺跡

旅するデザイナーの冒険の書

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rumi

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MYLOHASで記事を書かせていただくと「どこであんな場所を見つけてくるの? 」と聞かれることがあります。できれば、あまり人が立ち入らなさそうな場所で神秘的な場所はないかとネット上でいろいろと検索をするのですが、記事になっているものはすでに多くの人が訪れている可能性が高いので、いつも画像検索をして探すことが多いのです。その場合、記事になっていないちょっとした画像もヒットしてきます。

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そんな中、ふと気になる画像がありました。山形県にある「垂水遺跡(たるみずいせき)」。そこはまるで洞窟の中のような場所。山形の友人や山形出身の人に聞いても、知らないし聞いたこともないと言われます。「地元の人もあまり知らない、行かない場所」と言われるとますます気になります! 事実を確かめるべく、思い切って山形に向かいました。

護身用の棒を片手に、大自然を感じることができる垂水遺跡までの道のり

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有名な立石寺よりも少し山を登ると鳥居が見えてきます。階段の途中で親子が立ち止まっています。

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なんと千手院に行くまでの参道の途中に線路が!柵も遮断機もありません!これも山形ならではの姿。

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こちらが千手院。千手観音像が祀られています。

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千手院の傍に立っている看板を発見。右上に「垂水不動尊」の文字が。

山形県で有名な観光地と言えば山寺の宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)が思い浮かびます。近年は外国人観光客にも人気で慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)による開山以来、山形が誇る精神文化を発信し続けています。

しかし! 今回の目的地はそこではなく、あまり人に知られていない立石寺よりさらに奥に進んだ千手院の裏手。千手院のまわりには野生の猿たちが大きな声で威嚇し合い、千手院の屋根の上や木の上をものすごいスピードで走り回っています。

こ、怖い!! お寺の住職たちも棒を持って追い払おうとしています。途中で猿に襲われかねないと考え、お堂の傍に落ちていた棒を護身用にお借りし、裏山をひたすら登って行きました。

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遺跡までの道のりは獣道に近い様子。人の気配は全く感じられません。 不思議な静けさに包まれています。

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前に誰かが座ったのはいつなのだろう、と思うくらい人の気配がありません。

神聖な空気に包まれる、美しく朽ちた鳥居

裏山を登っていくと爽やかな風や鳥の鳴き声、木の葉の音に包まれます。ひとりだとちょっと不安に感じるかもしれませんが、この季節に散策するにはとても気持ちが良いでしょう。

25分ほど登ると急に景色が変わり、ハッと驚くほど幻想的な鳥居が姿を現します。鳥居を囲むように存在する巨大な岸壁には一面に蜂の巣状の無数の穴が開いており、日本ではないような光景

まさか山形にこんな場所があったのかとしばらく言葉を失います。大正時代の頃まで山伏が住込みで修行をしていたと言われている場所ですが、調べてもあまり詳しく情報が出て来ず、謎の部分も多いとのこと。

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見上げる位置に鳥居と蜂の巣状の岩が急に現れます。

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鳥居の近くまで登ることができます。ナチュラルな木でできたとても繊細な鳥居。 ここを通り過ぎたら別世界に行ってしまうのではないかと思うくらい不思議で神聖な空気を感じます。

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鳥居のすぐ上には小さな祠があります。急勾配な岩肌を登った先にあるので登られる場合はご注意ください。

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祠から下を見下ろすとこんな様子。高い位置にある穴の中には木の棒が!いったいここでは誰がどのように過ごしていたのでしょう。謎は深まるばかりです。

垂水遺跡のほか、特徴的な岩、修験場跡など、1時間半ほどで回ることができます。行って帰ってくるまでに人と会うことはなかったのでまさに山形の「隠れた名所」と言えるでしょう。

色の塗られていない木そのものの鳥居も神秘的で美しく朽ちており、まわりの岩ととても相性が良いのです。静寂という森の中に突如現れる自然との芸術。観光地化されてしまうのではなく、ここはこのまま神聖な静けさの中に存在し続けてほしいと思ってしまうのでした。

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