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息をのむような美しさと静けさ。緑に包まれる京都・瑠璃光院

旅するデザイナーの冒険の書

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最近何かと話題な「インスタ映え」。インスタに投稿された写真を見て、すごい! きれい! と思って実際に行ってみると、「えっ......、ここ!?」とガッカリすることもしばしば。どうやら時期やタイミングによってインスタにアップされていた写真のように見えない、なんてことも多いようです。

緑に包まれる京都・瑠璃光院へ

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キレイな写真を撮ることも良いのですが、その場所の時代背景や、周りの環境にとってどんな影響があるのか、などを探ってみるのも旅の醍醐味。そんな中、ふとある人の記事を見て、とても緑が美しい写真に釘付けに。緑が何かに反射している! なんだかよくわからないけど、とにかくキレイ。

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いつもできるだけ見たものそのままを伝えたいと思って写真を撮っていますが、これが素人の私にも撮れるのか!? と興味が湧き京都「瑠璃光院」へ。

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瀟酒な山門には控えめに「瑠璃光院」の看板が。

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瑠璃光院の背景がちゃんと書かれています。

その美しい写真が撮られたのは京都の瑠璃光院。ここ「八瀬」の地は、「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負った天武天皇が「八瀬のかま風呂」で傷を癒していたことにより、貴族や武士たちに「やすらぎ」の地として親しまれてきたそう。市街地からは離れていますが、大自然に囲まれた場所にあるため京都にいることを忘れてしまいそうになります。

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門をくぐると一変して緑一色の世界へ。玄関までの参道では眩しいくらいの透き通った緑のシャワーを浴びることに。

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玄関前の池には大きな鯉たちが緑の光を受けて優雅に泳いでいました。

明治の時代、この地には京都の実業家・政治家の田中源太郎の別荘が建てられました。大正末から昭和のはじめにかけては、12,000坪の敷地に延べ240坪の数奇屋造りに大改築するとともに、東山を借景とした名庭を造営。建築にあたった棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられています。その後、瑠璃光院の建物や庭は、近年までは喜鶴亭という高級料理旅館だったのですが、廃業する際に貴重な文化財や風景が失われることを惜しんだ光明寺が引き取り、2005年に現在の瑠璃光院として生まれ変わったのです。

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緑がたくさんすぎて、数寄屋造りの建物が埋もれています。

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磨き上げられた床もとても美しく緑を写しこんでいます。

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何かに反射して見えたのは床同様のピカピカのテーブル。赤もみじも好きですが、青もみじもここまで囲まれると吸い込まれそうになります。あまりの緑の美しさにずっと眺めていられます。

公式ホームページによると、庭には楓が百種類以上、苔は数十種あるそう。その自生している苔のうちの一種が、光線の加減により瑠璃色に輝いたことから、瑠璃光院と名付けられたとか。苔も他の庭では使われない種類があり、手入れが大変難しいよう。

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よく見るとどこも地面は苔に覆われています。苔好きにも嬉しい場所のよう。

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瑠璃色に輝く浄土の世界を表した瑠璃の庭。数十種の苔のじゅうたんをぬってせせらぎが清らかに流れます。

息をのむような美しさと静けさがここにはありました。美しいのはテーブルに映る緑だけではありません。立派な数寄屋造、光を透過する新緑の葉、びっしりと生えている苔庭。見るところ全てが大事に、丁寧に作られている様子がうかがえます。

新緑と紅葉の時期の年2回だけ限定公開される瑠璃光院。今年の春は4月15日から6月15日まで、この日本を代表する美を観賞することができます。

[瑠璃光院]

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