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ストレスのとらえ方次第で、ハッピーになれる方法

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

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長年にわたって専門家は「ストレスは危険」と警告してきました。心疾患や糖尿病、うつや頭痛などの健康上のリスクにつながるからです。

ストレスと戦う? それとも逃げる?

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しかし、問題は改善に至らず。アメリカ心理学会によると、2007年からのストレスについての調査では、2017年に平均ストレスレベルが急上昇していました。調査の開始以来のことでした。

専門家は、政治的な問題によってストレスが増したと意見。そもそもお金、仕事、人間関係のほか、特に冬場は、季節柄さまざまな行事のストレスもいっぱい。行事については、2015年のヘルスライン社の調査によると、不安を感じている人が65%も。

一方で、「ストレスには良い面も」と主張し始める研究者も増えています

新しい研究によると、毎日のストレスをポジティブに考えられるなら、ストレスのダメージからは守られ、逆に学び、成長、成功につながるというのです。「“ストレスと戦うか逃げるか”に向き合うことで、自分を守ったり、活動できたりしている」とスタンフォード大学心理学准教授のアリア・クラムさん。事実、ストレスは私たちをより強く、素早く、よりパワフルに、より親切にさえしてくれます。

ストレスの隠れたメリット

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数年前、アメリカ・ウィスコンシン大学の研究者は、ストレスに対するカラダの反応について再考をうながす結果を発表しています。1998年の国民健康インタビュー調査に参加した約3万人のデータを検証。直近12カ月のストレスが健康にどう悪影響を及ぼしているかを尋ねたものです。

2006年までの死亡記録を調べたところ、大きなストレスを抱え、そのために自分の健康に悪影響が出ていると考える人は、早く死亡するリスクが43%高くなるとの結果。

ところが、「大きなストレスを抱えていても、有害と思っていない人は、逆に誰よりも死亡リスクが低かったのです。ストレスがわずかと答えた人さえも下回っていた」と、スタンフォード大学健康心理学者のケリー・マゴニカルさん。『ストレスの効能:なぜストレスは良いもので、どのように効能を引き出せば良いのか(The Upside of Stress: Why Stress Is Good for You and How to Get Good at It)』の著者です。事実、ストレスを健康にプラスと感じている人たちばかりでした。

これとは別に、ストレスは健康と幸福にポジティブな効果があると確かめた研究もあります

ストレスが実は免疫系を強くするという研究もあります。ストレスのかかる大きな出来事があると、15分以内に血流の中で病原体と戦う細胞を集めるのです。この細胞は強い免疫反応を立ち上げるため全身に拡散。「風邪や感染症と戦う免疫反応はストレスで強くなるのです」と、マイアミ大学ミラー医学部精神医学教授のファーダウス・ダッファーさん。ストレスがどのように免疫機能を強め、あるいは抑圧するかという研究を進行中です。

ストレスは“ベストの戦友”

ストレスにさらされると、脳下垂体はオキシトシンを放出します。心地の悪い人間関係にさらされたようなときに特に出てくるもの。このホルモンが出ると、共感や社会的な絆を強化するように働くのです。“モラル分子”という異名も。ストレスを受けても、他人を助けたり、触れ合いを増やしたりできるようにしてくれるホルモンです。

友人とつながることは健康につながり、ストレスに立ち向かうときにはパワフルな戦略になってきます」と、エール大学精神医学教授のスティーブン・サウスウィックさん。『回復力~生命の最も偉大なチャレンジをマスターする科学~(Resilience: The Science of Mastering Life's Greatest Challenges)』の共同著者です。家族や友人のつながりを保っておくことで、逆境の中では救いに。ストレスに一緒に立ち向かうと、つながりがより深く、強くなってきます。

ストレスに長くさらされたとき放出されて、健康に悪いとされるホルモンのコルチゾールでも、自動車事故のような重いトラウマから立ち直るのを助けてくれる効果も。トラウマとなる出来事を経験した人々についての研究結果があるのです。より高濃度のコルチゾールが放出されると、強いストレス反応が現れる人の回復が早くなるというもの。「私たちはストレスが役に立つと思わないところがありますが、困難な挑戦の中ではベストの戦友になる」とマゴニカルさん。

生理学的に見ても、ストレスによって起こることは、喜びや勇気を感じるようなときに起こることに近いんです。

ストレスがより深刻なとき

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日常的ないらだちを超える、深刻なストレス、例えばがんの診断や離婚、愛する人の死などであっても、その直後は自分を成長させてくれるように働きます。ストレスから悪影響も受けたとしても、です。

ストレスによってもたらされるもので最も有害なカラダの反応は、トラウマによって長期間コルチゾールの濃度が高止まりしているときに起こります。それは慢性的な炎症のほか、食べ過ぎや記憶障害などにつながってしまうもの。

一方で、感情的な面では別なのです。厳しい試練に直面すると、“トラウマ後成長”と呼ばれる現象を経験します。試練をきっかけに、ポジティブな生活に転換できるようになるのです。

トラウマを経験した人々の少なくとも半数、おそらく3分の2は人生がポジティブな方向に進んだと報告しています」と、同僚のローレンス・カルフーンさんとともにこの現象を確認したノースカロライナ大学シャーロット校心理学教授のリチャード・テデスキーさん。

もちろんつらい不幸を経験した人が、それに耐えてハッピーだと感じなければならないというのとは違います。「でもそうした困難に向かおうという人々は、避けたり、無視したりしようとするよりも、強い目的意識を持てたり、物事の意義を深く感じられたり、愛する人とより強く絆を持ったりできるのではないでしょうか」(テデスキーさん)

問題をポジティブに捉える

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スピーチが苦手な人が地元の集まりで何か発表しなければいけなくなったとしましょう。典型的なストレスを感じる場面。心拍数が上昇して血管は収縮します。ストレスが心臓血管の疾患と結び付けられる一つの理由です。

でも、スピーチのストレスが気持ちのいいものだと考えられるならば話は別。例えば、注目されて、よりパワフルに話すために必要なエネルギーの源なんだとストレスを捉える。すると、血管はむしろ弛緩してくるのです。

ストレスについての考えを変えるのは簡単なことではありませんが、やってみる価値はあり。

「生理学的に見ると、心拍数の上昇と血管の弛緩の組み合わせは喜びや勇気を抱いたときに起こるもの。ストレスについての考えを変えられれば心臓血管の健康に良いインパクトになります」(マゴニカルさん)

スタンフォード大学のクラムさんが行った研究によると、ストレスを役に立つと考えることで、健康だけではなく、幸福感、人生への満足度にもつながって、仕事の能率を改善してくれるそう。ストレスは良いものと考えられると、ポジティブな感情を手に入れられる。一つにはストレスを感じている事実に気をやまないからです。

ストレスが役に立つと信じていても置かれた状況が変わるわけではありません。金銭的な問題、配偶者の病気などは不変。

「しかし、わずかながらも希望と自信も抱ける。ポジティブな感情を持つ人は、モチベーションや健康を維持しながら長い道のりを行けるのです」とクラムさんは言います。

Ginny Graves/Stress Can Make You Stronger And Happier, Says Science

訳/STELLA MEDIX Ltd.


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