1. Home
  2. EAT
  3. 健康な人がグルテンフリー食にすると危険な理由

健康な人がグルテンフリー食にすると危険な理由

Prevention カラダや心を健康にする予防習慣

6,551

ここ数年、(特にセリアック病ではない人の間で)ブームになっているグルテンフリー。手っ取り早くパンやパスタなどの小麦粉を使った食品や炭水化物を減らす方法とか、話題の健康食のように思われがち。しかし(小麦アレルギーがあるなど)必要もないのにグルテンを断つと、心臓の健康に良くないかもしれないのです。

セリアック病ではない人がグルテンフリーにすると

20180131_glutenfree_top

実は気をつけないと、自分の判断でグルテンフリーにするのはとても危険。最近、英国医学誌BMJ誌に報告された研究によると、セリアック病ではない人がグルテンフリー食にした場合、心臓と血管の病気になるリスクが高くなる怖れがあるという結果も。その理由はどうやら全粒穀物を取る量が減るから(つまり、全粒穀物に含まれる心臓に良い食物繊維が減るのに補充しないから)。

セリアック病は遺伝性の自己免疫疾患(アメリカ人のおよそ1%がこの病気)。ほんの少しでもグルテンを取ると、炎症や腸のトラブルが起きてしまいます。この病気の人にとっては本当に大変。

ところが、セリアック病ではないのに、別の理由でグルテンフリー食にする人が増えています。ある研究によると、セリアック病ではないけれどグルテンフリー食の人は、2009年から2010年には人口の0.52%でしたが、2013年から2014年には1.69%と3倍に。

グルテンって何?

20180131_glutenfree_01

グルテンについて、実はよく知らないのはあなただけではないはず。

グルテンとは、小麦やライ麦、大麦、それから「ファッロ」などのさまざまな古代の穀物に含まれるたんぱく質のこと。これを取らないようにすると、気力が出て、機敏になり、減量にもいい、と多くの人が言いだしたために、グルテンフリーがトレンドに。

確かにグルテンフリーにすると、すぐにそんな効果は現れます。しかしそれは、余分なカロリーを取らなくなったから、あるいは加工食品を食べなくなった(クッキーやドーナツを考えてみて)からで、グルテンとは何の関係もなさそうなのです。

少なくとも先ほどのBMJ誌の研究によると、必要もないのに完全にグルテンフリーにした場合、栄養が偏るという問題が。つまり全粒穀物を取る量が減るために食物繊維が足りなくなります。

どんな食事でも、大切なのはバランス

食物繊維が多い別の食材を積極的に取れば、グルテンを減らしても問題はありません。例えばリンゴ。食物繊維は何と4.4 g。

この研究は、セリアック病ではない10万人を対象にグルテンフリーの影響を26年にわたって調査。その結果、グルテンフリー食で全粒穀物が不足した人は、食物繊維を取る量が大きく減って、心臓と血管の病気になるリスクが増えました。この研究に参加したハーバード大学医学部准教授、アンドリュー・チャンさんがCBSニュースで話したところでは、「食事でグルテンを取る量が最も少なかった人たちは、心臓の病気になるリスクが15%高くなりました」

現状の結果としては、不必要にグルテンフリー食にすると、栄養と食物繊維が豊富な食品で慎重に補充しない限り、心臓に問題が起きるリスクが高くなるかもしれません。グルテンを含む大麦やライ麦、小麦などの全粒穀物は、心臓と血管の健康に良いから。

心臓と血管の病気を防ぐための方法は

20180131_glutenfree_02

セリアック病や、ほかのグルテン過敏症ではないのなら、あまりグルテンを怖がらない方が良さそう。ほとんど加工されていない全粒穀物は特に。フリーカ、大麦、スペルト小麦、カムート小麦、ファッロなどは、すべて栄養がぎっしり詰まっています。

でも、グルテンを取り始めなくても、心臓と血管の病気を防ぐための方法はあります。研究者のおすすめは、オーツ麦や玄米、キヌア、キビなどのグルテンフリーの全粒穀物を取って食物繊維を増やすこと

穀物に限りません。食物繊維が豊富な果物と野菜をたっぷり盛り込んだ食事なら、心臓の健康に良い食物繊維の1日の必要量25 gも簡単にクリア。アボカド、えんどう豆、ヒラマメ、ラズベリー(たった1カップで何と8 g!)、洋ナシ、ブロッコリー、アーティチョーク、芽キャベツはすべて食物繊維が豊富な素晴らしい食べ物です。


Gina Tomaine/If You're Eating Gluten-Free And You Don't Have Celiac Disease, Here's What You Could Be Doing To Your Heart

訳/STELLA MEDIX Ltd.


  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    2. 人間性が垣間見える「ムカッ」としたときの表現 #コミュニケーション術のネタ帳

    3. レモン水をめぐる5つの迷信

    4. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    5. 心臓と血管のため40歳までに変えるべきことは?

    6. 腰痛を引き起こす8つの習慣、しつこい痛みにサヨナラ

    7. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    8. 睡眠に悩むなら。研究で証明されたよく眠るための秘訣5つ

    9. おいしく食べて、心身が整う。軽井沢のヴィーガンレストラン

    10. 松本千登世が考える「涼しげな女性」という、大人の最上級

    1. 砂糖を1週間我慢すると起こる、イイことって?

    2. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    3. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    4. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    5. いつも遅刻する人が、時間に正確な人に理解してほしい8つのこと

    6. やる気がなくなって、疲れがとれないときの対処法

    7. 人間性が垣間見える「ムカッ」としたときの表現 #コミュニケーション術のネタ帳

    8. 特定の食べ物がどうしても食べたくなるとき、カラダが伝えたい6つのこと

    9. 睡眠に悩むなら。研究で証明されたよく眠るための秘訣5つ

    10. 30歳を過ぎたら気を付けたい「たるみ毛穴」の対処法

    1. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    2. 綿棒を耳掃除に使うのは絶対にやめた方がよい理由

    3. 「その症状はストレスのせい」と教えてくれる 8つのサイン─今日から始める、もっと健康になる方法

    4. 砂糖を1週間我慢すると起こる、イイことって?

    5. 特定の食べ物がどうしても食べたくなるとき、カラダが伝えたい6つのこと

    6. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    7. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    8. アルツハイマー病の意外な5つの原因とは?

    9. 固定観念がくつがえる!自分らしいファッションと香りとの新しい出会い

    10. 糖質約96%カットも。低糖質・低カロリーおやつ10選

    健康な人がグルテンフリー食にすると危険な理由

    FBからも最新情報をお届けします。