とろっとやさしい口当たりのデザートは、わたしたちの中目黒のヴィーガンカフェAlaska zweiでも人気です。 写真は「ココナッツバナナプティング」。一年を通じてリクエストの多いメニューです。

余ったパンで作れるヴィーガンプディング

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卵も牛乳も使わないVegan(ヴィーガン)でプディング!? と驚かれる方もいますが、卵を使わずにプディング独特の“固まっているけれど柔らかい”という食感をつくりたくていろいろ試し、やっと納得の味を見つけることができたお気に入りレシピです。

その秘密は、パン。小さくちぎったパンを混ぜ込み、どろどろになるまでじっくり浸して焼くことで、サラサラの液体がねっとり心地よい食感に変身します。 小麦が持つでんぷんとたんぱく質が、 卵の代わりにプディングと呼べる食感を作り出してくれています。

小麦粉ではなくパンをつかうことが、空気をたっぷり抱き込んだ柔らかい生地にするポイントですよ!

Alaska zweiでは北海道産小麦でつくる自家製ベーグルをつかい、 ココナッツフレークやナッツなど様々な具材を加えて焼いているのですが、 ここではよりシンプルなレシピをご紹介します。余ったパンが生まれ変わる幸せなレシピ。 お気に入りのフルーツをトッピングして召し上がれ!

Veganココナッツ&バナナパンプティングの作り方(レシピ)

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<材料>底の取れない15cm角 ケーキ型1台分

  • 食パン 3枚(6枚切り)
  • バナナ 大2本
  • レーズン 30g
  • 豆乳 100ml
  • ココナッツミルク 200ml
  • メープルシロップ 50ml
  • 塩 少々
  • 焼成用メープルシロップ 20ml
  • 仕上げ用フルーツ 適量

<作り方>

  1. 食パンは、耳を取り除き1~2cmに細かくちぎる。
  2. バナナは1本を5~7mm厚の輪切りにする。もう一本をボウルに入れ、フォークの背でつぶしてペースト状にしたら、ココナッツミルク、豆乳、メープルシロップ、塩をボウルに混ぜ合わせ(1)のパンを加えて混ぜて1時間以上浸す。 ※フードプロセッサーがあればここで全てを粉砕&攪拌するとより滑らかになります。
  3. レーズンを加えて、型に流す。(2)の輪切りバナナを表面全体に敷き詰め、焼成用のメープルシロップを全体にまわしかけ、180度のオーブンで20分程度焼く。※オーブンがない場合はオーブントースターでもOK。その場合、表面にアルミホイルをかけ10分程度で様子を見てください。
  4. 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし、お好みのフルーツなどをトッピングして召し上がれ。冷やすと固まるので、ゆるいくらいの柔らかさで焼きあげてください。

ココナッツミルクの分量を豆乳やアーモンドミルクに変更すると さっぱりした味のプティングになります。 ついたくさん食べてしまう軽いあと口。ぜひお試しください!

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。

動物性のものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。 本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っています。

次回は、Vegan料理で大活躍する「ピーナッツ」の知られざる秘密と、おいしい使い方アイディアをご紹介します。どうぞお楽しみに。

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Photo by. 柳詰有香 Yuka Yanazume

Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara

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Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表 “おいしい企画”専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。 saikolo.jp

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