1. Home
  2. EAT
  3. 世紀の料理人、亡きポール・ボキューズが夢見た最後の晩餐とは?

世紀の料理人、亡きポール・ボキューズが夢見た最後の晩餐とは?

1,857

冠ゆき

2018年1月20日、満92歳を前にして亡くなったポール・ボキューズ。もはや説明も必要ないほど有名なフランス料理のシェフ。いまの「フランス料理」の地位とイメージを確固たるものとした人物と考えて間違いありません。

20180207_potaufue

image via Shutterstock

世紀の料理人ムッシゥー・ポールが亡くなった

具体的な業績はいろいろありますが、中でもミシュランで獲得した三ッ星を50年以上も維持。ゴー・ミヨーなどでは「世紀の料理人」、「ガストロノミーの法王」とも形容されました。1月26日リヨンで行われた葬儀に駆け付けたシェフの数は、なんと1500人。白いコックコート姿が一堂に会した葬儀の映像は圧巻で、実に印象的なものでした。

フランス料理界を背負い、自らも美食家で知られた「ムッシゥー・ポール」。実は、死後の公開を条件にルポワン誌の記者のインタビューを受けていたことが、その内容とともに、このほど明らかになりました。

読むと、あくまで明るくユーモアのあるムッシゥー・ポールの受け答え。つい、亡くなったばかりだという湿っぽい状況も忘れてしまいます。

ポール・ボキューズが最後の晩餐に食べたいものは?

例えば、最後の晩餐に何が食べたいか? という質問へは、まず、招待客にこだわっています。

「それにこたえる前に、まず、同席する招待客を選ばなくてはね。だって、レストランで一人で食べるのは寂しいものだからね!料理は友人と分け合わなくては。そうだねぇ、思い切ってこういこうか。一緒に食事をしたいのは、アントナン・カレームと、オーギュスト・エスコフィエ、フェルナン・ポワン。女性は、ウージェニー・ブラジエ。フランス料理のパンテオンに残る名前ばかりだよ」

L’Expressから翻訳引用)

パンテオンというのは、フランスの偉人を祀る場所です。それからもわかるように、上に挙げられた名前はみな故人で、ポール・ボキューズは、返答を考えること自体を楽しんでいたことが感じられます。

ちなみに、アントナン・カレームは、フランス料理の創始者と言われる人物。そのフランス料理を体系化したのがエスコフィエ。フェルナン・ポワンは、ミシュランの三ッ星を最初に獲得したレストランのひとつ、ラ・ピラミッドのシェフ。ポール・ボキューズの師でもあります。紅一点ウージェニー・ブラジエも、1933年最初のミシュランの三ッ星を獲得したレストランのシェフで、長い間三ッ星を保持するだけでなく、二軒目のレストランでも三ッ星を得ています。

最後の晩餐はシンプルで繊細な味「ポトフ」を

ポール・ボキューズともなると、一緒に食事をしたい人は、同レベルで料理談義のできる人ということなのでしょう。この錚々たるメンバーで味わうとなると、アントレも、メインもさぞかし凝ったものに違いない! と確信しながら続きを読むと......

「料理はメイン一品だけ。美味なポトフだよ。それも、招待客たちと一緒に作ったものさ。ワインはコンドリユー(白)とコート・ロティ(赤)だね。で、ちょっとずるをしてみたいな。残り物を活用してね、翌日の昼ごはんに使いたいんだ。トマト・ファルシ(トマトの肉詰め)をコトコト煮るんだよ。うーん、そりゃぁ旨いだろうな」

L’Expressから翻訳引用)

料理と食事の愉しさを熟知した口調に、思わず微笑んでしまいます。ポトフは、フランスの家庭料理の定番。すね肉など骨付き牛肉を冬野菜と一緒に煮込んだものです。味付けは塩コショウ以外、ブーケガルニと丁子だけというシンプルさ。私のイメージでは、日本のおでんやお鍋に通じる料理で、我が家の冬の食卓にもよく登場します。

もちろん、上に挙げたシェフたちのポトフと我が家のポトフとでは、材料の吟味からして比べ物にならないでしょうが、こんな気さくな料理を最後の晩餐に望んでいたというのは意外なような気もします。

けれども考えてみれば、誰でも、最後の晩餐に望むのは、奇抜なものよりも懐かしい味なのでしょう。また、どんな分野でも、その道を究めた人は、最後には、シンプルさを尊ぶものだとも考えられます。

期せずしてポトフを食するのにピッタリな季節に亡くなったポール・ボキューズ。今頃は、雲の上で、望んだとおりのメンバーと、ポトフを囲んで料理談義に花を咲かせているかもしれません。 [Le Point, L’Express

    specialbanner

    Ranking

    1. 全員がストレスで倒れてもおかしくない。「コロナ鬱」のサインは意外な症状

    2. 垂れ尻を食い止め、桃尻をつくるトレーニング。プリっとしたお尻に!

    3. 最後のダイエット。−12kgを目指すライターが気付いたやせなかった理由

    4. マスクでもくずれない、荒れない、心地いい! 簡単スキンケア&メイク術

    5. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    6. 2020年6月の運勢:全体の星の動きは? #マーキュリー占星術

    7. 相手が気になって集中できません! 「家でイライラ」を減らす方法

    8. パートナーがいると不安が増す? 家でもめない「声のかけ方」

    9. 【クイズ】やりがち...。太る眠り方はどれ?

    10. カチコチ肩こりがじんわりほぐれる。家でできる簡単「肩甲骨ほぐし」

    1. 全員がストレスで倒れてもおかしくない。「コロナ鬱」のサインは意外な症状

    2. 最後のダイエット。−12kgを目指すライターが気付いたやせなかった理由

    3. マスクでもくずれない、荒れない、心地いい! 簡単スキンケア&メイク術

    4. 垂れ尻を食い止め、桃尻をつくるトレーニング。プリっとしたお尻に!

    5. カチコチ肩こりがじんわりほぐれる。家でできる簡単「肩甲骨ほぐし」

    6. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    7. 脂肪燃焼効果は抜群! 全身を一気に鍛えるHIITトレーニング

    8. もう手放せない! 肌が見違えるほどきれいになるUV下地&美白マスク

    9. 【クイズ】やりがち...。太る眠り方はどれ?

    10. 運に頼るよりもはるかに効果的! 「理想の自分」に近づく3つの習慣

    1. マスクでもくずれない、荒れない、心地いい! 簡単スキンケア&メイク術

    2. 全員がストレスで倒れてもおかしくない。「コロナ鬱」のサインは意外な症状

    3. ダイエットの神が1000%やせられるという、5つのメニューとは?

    4. 最後のダイエット。−12kgを目指すライターが気付いたやせなかった理由

    5. 家トレで腰まわりのぜい肉を消す。プランクからの骨盤ひねり

    6. 2万人をやせさせた「神」流。我慢しないダイエットで超順調にやせるワケ

    7. 「ぽっこりお腹」撃退トレーニング。腰痛、便秘にも効果的!

    8. ルールはたった2つ。医師考案の「夜はちみつ」で痩せる理由

    9. 保存食品がなくても焦らないで。今でもスーパーで買える優秀食材5つ

    10. 1か月後には違う自分になろう。「自分を変えてくれる」4冊

    Horoscope

    LUAの12星座占い

    毎週月曜日更新中!

    マーキュリー占星術

    毎月25日に更新中

    キャメレオン竹田の占い

    今年の運勢を公開中

    プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら