肉料理でも魚料理でも、メインディッシュの付け合わせとして定番のマッシュポテト。シンプルな材料で簡単にできる名わき役ですが、シンプルなだけにちょっとした手間をかけてあげることで最高においしくなるのだとか。

おいしいマッシュポテトを作る8つのコツ

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ホクホクでフワフワのおいしいマッシュポテトを作るには、やるべきこととやってはいけないことがありました。

1. マッシュポテトに適したジャガイモを選ぶ

デンプン質が多くて粘り気が少ない、ラセットやカタディンといった品種を選ぶといいでしょう。ジャガイモの風味をもっと生かした、まったりした質感がお好みなら、ラセット種と粘り気があって少しクリーミーなユーコン・ゴールド種を半々で使いましょう。

2. 茹でたあとは水分を飛ばす

茹でたジャガイモをざるにあけたら、まだ暖かい鍋にジャガイモを戻し、数分間加熱して余分な水分を取り除きましょう。水っぽさがなくなります。

3. バターや牛乳は温めてから混ぜる

バターは室温に戻してから、牛乳は温めてから混ぜましょう。冷蔵庫から出したばかりの材料を使うとマッシュポテトが冷めてしまうので、材料をなじませるのにより長い間かきまぜることになり、ベタついたマッシュポテトになってしまいます。

4. 牛乳やクリームにはハーブの香りを添えて

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生のハーブを刻んで最後の仕上げに入れるのではなく、タイムやローズマリーの小枝を数本、ポテトに混ぜる前の牛乳やクリームに入れ、弱火にかけて香りを移しましょう。この作業は、ジャガイモを茹でるのと並行して行なうといいでしょう。

5. フードプロセッサーは絶対に使わない

手間を省こうと茹でたジャガイモをフードプロセッサーにかけると、デンプンの粒が破壊されて、ドロドロの糊状になってしまいます。

6. ポテトマッシャーを賢く使おう

裏ごし器タイプのマッシャーを使うのは、粘り気のある(水分が多くデンプン質の少ない)ジャガイモの場合だけ。デンプン質が多いジャガイモの場合は、通常のつぶすタイプのマッシャーを使います。

7. 茹でるお湯に塩を加える

パスタと同じで、茹で上がってから塩を振るだけではジャガイモにしっかり味がつきません。スパゲッティを作る時と同様に、茹でる前にお湯を塩で味つけしておきましょう。その時は「海水並みのしょっぱさ」を目安にしてください。

8. マヨネーズを隠し味に

大さじ数杯のマヨネーズを加えてみてください。マヨネーズが持つ、乳化を助ける働きのおかげで、マッシュポテトが信じられないほどクリーミーになるはず。

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いままで原因がわからずダマになったり、ベタついたり、水っぽくなったりしがちだったのですが、これらのコツを押さえれば理想的な舌触りになりそうです。マッシュポテトは付け合わせだということもあり、いかに時短で簡単に作るか、というレシピは数あれど、いかに最高の一品を作るか、というレシピはありそうでなかったかも。コツを覚えたうえで、シンプルでおいしいマッシュポテトの材料と作り方を参考に実践してみたいです。

<材料>

ジャガイモ…900g強 ※種類はすべてラセットか、ラセットとユーコン・ゴールドを半々で

牛乳…1/2カップ

有塩バター…1/4カップ ※室温に戻しておく

マヨネーズ…大さじ3 ※お好みで

フレッシュハーブの枝…2~3本 ※タイムやローズマリーなど

<作り方>

(1)塩を多めに加えた水を大きな鍋で沸騰させ、そこに、洗って皮をむき、約1インチ(2.5センチ)角にそろえて切ったジャガイモを入れます。

(2)ジャガイモをゆでている間に、牛乳を温めておきます(お好みでハーブを入れても良いでしょう)。牛乳は弱火で温め、膜ができないように時々かき混ぜましょう。さて、刃の薄いナイフがすっと通るくらいになったら、ジャガイモは茹で上がりです。ざるにあけて水分を切りましょう。

(3)ざるにあけたジャガイモを鍋に戻し、その鍋を再び弱めの中火にかけます。数分間、かき混ぜながら加熱して余分な水分を飛ばしましょう。その後、マッシャーでジャガイモを軽くつぶします(あるいは、粘り気のあるタイプのジャガイモなら裏ごしをかけても良いでしょう)。

(4)ここに、温めた牛乳とバター、マヨネーズ(お好みで)を加えてさらにつぶし、最後に木製スプーンでかき混ぜて、なめらかに仕上げます。味見をして、必要なら塩こしょうで味を調えてできあがり。バター(分量外)をトッピングして、すぐに食卓に出しましょう。

(「ライフハッカー(日本版)」より引用)

基本として最高のマッシュポテトが作れるようになれば、肉や魚の付け合わせにはもちろん、サンドイッチの具にしたり、グラタンやコロッケにしたり、アレンジも豊富。自信をもって出せるレパートリーが一気に増えそうです。

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