あなたは自分好みの香りに出会えてますか?
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仕事を持つ大人として、また妻や母として、女性たちがふとしたときに感じる不安や自己嫌悪。そんなときの対処法として、多くの女性が「好きな香り」を上手に生活に取り入れていることを前回の記事でご紹介しました。そこで疑問に思うのが、脳はそもそも「好きな香り」をどのように識別しているのかということ。同じ香りでも、人によって感じ方が異なるのはなぜなのでしょうか。今回、好きな香りと脳の関わりについて、脳神経外科医の菅原道仁先生にお話をうかがいました。
脳には心臓を動かしたり体温を調節したりして生命を維持する働きなどのほかに、人間を人間とたらしめる感情や記憶をつかさどる働きがあることはご存じの通り。好きな香りに落ち着き、映画の切ないシーンに胸がキュンとするのは、心が感じているのではなく、「脳」がそう認知しているからです。
「たとえば花を見て美しいと感じるのは、その人の脳に"この花は美しい"と感じさせる記憶や感情があるからなんです。逆に、その花にイヤな思い出があれば苦手と捉えるかもしれません。そうやって、脳がどんなフィルターを通して物事を認知するかによって、その評価は変わります。人それぞれに好みが違うのはそのためです」(菅原先生)
五感を通して脳に何らかの情報が送られると、人は脳に蓄積された記憶などと整合させて認知します。よく、感性やセンスを磨くために旅に出たり美術館で絵画を鑑賞することをすすめられたりしますが、それは脳が認知する引き出しを増やすためには確かに有意義なことと言えるかもしれません。
今回お話をうかがって興味深いと思ったのが、私たちに備わる五感のなかで、他の感覚と一線を画すのが「嗅覚」だということ。原始時代から危険を察知できる嗅覚はもっとも大切な機能でしたが、他の感覚や言葉の進化にともなって退化して現在に至ります。
「さらにおもしろいのは、嗅覚は唯一"情動"にダイレクトにつながる感覚であるということ。嗅覚だけは喜怒哀楽といった感情や食欲といった本能行動をつかさどる海馬や偏桃体と直接つながっています。さらに、嗅覚による記憶は視覚による記憶よりも薄れにくいというデータもあります。ある香水を嗅いだだけで昔の恋愛の記憶がフラッシュバックするといった"プルースト効果"も有名ですね」(菅原先生)
聞けば聞くほど興味が湧く嗅覚の話。使うアロマオイルによってさまざまな効果・効能がもたらされる"アロマテラピー"も、海馬や偏桃体にダイレクトに伝わる嗅覚の特性を利用したものです。
「リラックスしたり気持ちを上げたりと、人それぞれに効果のある方法は違うかもしれません。でも、『香り』を味方にすることはとても有意義だと言えます。何気なく漂う香りを受け身でキャッチするだけでなく、日頃から意識的に香りを取り入れて、自分はどんな香りが好きなのかを知る訓練をするのもいいと思います。人間は取り入れた情報を忘れるようにできているので、意識したり注意を向けたりしたことしか記憶に残らないんですよ」(菅原先生)
「情報が氾濫している時代だからこそ、感覚に意識を向けてみてもいい」と菅原先生。嗅覚を研ぎ澄ませることで記憶や感情の引き出しを増やせば、これから出会う香りをより楽しむことができ、その香りによって自分にも多くの豊かさがもたらされるかもしれません。
香りを意識するときに試してみたいのが、「深呼吸」をすること。とくにできるだけゆっくり長く息を吐くようにすると副交感神経が優位になり、体がリラックスモードになります。リラックスした脳は好きな香りをより繊細に察知してくれるため、香りによって心地いいと感じることで、プラスの相乗効果が生まれます。
五感が研ぎ澄まされた朝、服を選んで着るときに感じる凛とした香り、忙しくてもふと感じて自分を取り戻させてくれるような優しい香り、そして家に帰って深いリラクゼーションへといざなってくれる香り......。さまざまなシチュエーションで、私たちに寄り添ってくれるのは、実は身近な衣類の香りです。
菅原先生が教えてくれたとおり、香りに結びつくポジティブな記憶や感情をたくさん集めておくことで、私たちの暮らしはますます豊かになるはず。
天然アロマオイルを配合したアロマ柔軟剤「ソフラン アロマリッチ」は柔軟剤として肌にやわらかく寄り添うだけでなく、ふとしたときに深呼吸したくなるような豊かさをもたらしてくれます。アロマリッチは全部で5種類。1万人もの女性の嗜好性を調査して完成した選りすぐりを揃えました。きっと自分好みのアロマリッチに必ず出会えるはずです。
[アロマリッチ]
菅原道仁(すがわら・みちひと)さん 脳神経外科医。菅原脳神経外科クリニック院長。クリニックでは頭痛・めまい・物忘れ、そして脳の病気の予防を中心とした診療を行うほか、著書では不安や心配といった脳とメンタルの関わりについても紹介している。近著『一生疲れない人の「脳」の休め方』(実務教育出版)ほか著書多数。 菅原脳神経外科クリニック
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文/ 大森りえ
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