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その昔、船乗りたちが食べていたひと皿がオリジンという、このシチュー。 材料は、これ以上シンプルにはできないほどなのに、たっぷりと使うローリエと白胡椒のおかげで、おしゃれな風味に仕上がります。

デンマークフィッシングのお昼は「船長のシチュー」

国の周りを海に囲まれているデンマーク。フィッシングが趣味の人もたくさんいます。友達と釣り船を仕立てて沖に出る時の楽しみは、お昼の「船長のシチュー」。冷えた身体を芯から温めてくれます。釣り船のご主人が作ってくれる時もあれば、主催者が腕によりをかけて、前日作って持ち込む時も。

陸の上でも、週末の時間がある時に作ってほっこりしたり、大人にも子どもにも好まれる味なので、気軽なパーティ料理としても大人気。材料が経済的なことも、大量に作るときにうれしいポイントです。

作り方はとても簡単。塩味が肉によくしみるように、前夜に塩をまぶしておきます。

船乗りたちの船長のシチューオリジンレシピ

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<材料>

  • シチュー用の牛肉 500g
  • じゃがいも(メイクイーン)500g
  • たまねぎ 1個
  • ローリエ 3から6 枚
  • 粒白胡椒 小さじ1/4 から1/2杯分

<作り方>

  1. 小さめに角切りにした牛肉に大さじ1の塩をまぶし、密閉容器にいれて冷蔵庫でひと晩おく。
  2. (1)の牛肉を鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかける。沸騰してきて、あくがもこもことたくさん出てきたら、火からおろしてざるにあけ、水できれいにあくを洗い流す。
  3. きれいな鍋にバターを多めにとかし、みじん切りにした玉ねぎを炒める。色をつけぬよう、透明になってきたらOK。
  4. (3)の鍋に、(2)の牛肉、ローリエ3枚、粒の白胡椒小さじ1/4をいれ、材料がかぶるくらいの水を入れる。火にかけ沸騰したら、蓋をして、弱火で肉が柔らかくなるまで煮る。
  5. 肉がフォークの背中でつぶせるくらい柔らかくなったら、肉を取り出す。スープの味をみて、塩が足りなければ好みの味になるよう調整。また、ローリエと白胡椒の風味がもの足りなかったら、残しておいた量を加える。
  6. (5)のスープに荒く角切りにしたじゃがいもをいれる。スープの量は、じゃがいもがひたひたになるくらい。多すぎたら、レードルですくい出して取っておく。
  7. じゃがいもが柔らかくなるまでことこと煮る。途中で水分が足りなくなったら、(6)でとっておいたスープを少しずつ足す。へらで軽くつぶせるようになったら肉を戻して、なじむようにまた少し煮て、出来上がり。
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コツは、じゃがいもが煮あがった時に、スープもちょうど無くなるようにすること。まだ鍋底にスープが残っていたら、火を強くして水分を飛ばします。ただし、決してぱさぱさにしないように。「しっとりとクリーミー」を目指してください。

また、じゃがいもを完全なマッシュ状にしないこと。つぶれるけど、まだ半分形が残る、というのが理想です。ローリエと白胡椒の風味を「味付け」と思って、しっかりと効かせることも決め手です。

冷たい角切りバターやビーツの甘酢漬け、そしてバターをたっぷり塗ったライ麦パンを添えるのが、デンマーク流。チャイブやパセリのみじん切りをふって、どうぞ召し上がれ!

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