0112_local_TOP-1

草津温泉、四万温泉、法師温泉、伊香保温泉と、温泉街。高崎や桐生の、まちなか散策。この2年の間に、幾度となく群馬県を訪れてきました。

東京から、車でも電車でもほどよい距離。風情ある草津温泉や伊香保温泉の温泉街は華やかに賑わい、四万温泉や法師温泉は静かに落ち着けるのが好ましい理由。

高崎には古くからの友人が住んでいるので、観光地とはまた違った、昔ながらの街の景色や、地元の人に愛される店を教えてもらっています。桐生では、レンタサイクルで近代化遺産を見学。丘陵地にある、ノスタルジックな動物園・遊園地まで足をのばしました。

温泉につかったり、歩いたり自転車をこいだり。その合間のお楽しみは、なんといっても、食べること。高原野菜、漬物、こんにゃく、焼きまんじゅう、温泉まんじゅう、うどん、味噌パン、花パン、乳製品、ポテト入り焼きそば、ソースカツ丼……旅するたびに土地土地の名物を味わい、私の中で群馬県はすっかりグルメ県のイメージ。おいしいものを口にすることは、温泉に入るのと同じくらい体の疲れが回復し、心身ともに癒されます。

群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」に並ぶ特産品を前に高揚したのも、生産している現地で味わい、すでにそれらのおいしさを知っているものが多かったから。普段の食卓を健康的に温かく包み込んでくれる、堅実な食材が多いのも群馬の食のいいところ。

今年は世界遺産・富岡製糸場周辺や北軽井沢を旅してみたいと思っているので、どんなものに出会えるか楽しみ。「ぐんまちゃん家」に併設された観光案内コーナーで、予習して臨みます。

「くず湯 まゆこもり」田島屋

0112_local_01-1

体が冷えるこの時期に、重宝するのが葛湯。葛は血の流れを促し、体のむくみや冷え性を改善する働きがあると言われています。

養蚕が盛んな群馬県の特産品・繭をかたどった田島屋の「くず湯 まゆこもり」は、吉野産の本葛を使い、絹のように滑らかな舌触り

カップに一つ、まゆこもりを入れてスプーンでつぶし、熱湯を注いでかき混ぜると、ほっこり温かなとろみのある葛湯が出来上がります。スプーンですくって、そのまま口に運ぶもよし。きな粉や黒蜜、ジャムなどと合わせると、さらに豊かな風味に。

インスタントコーヒーの粉を混ぜ込むと、和風コーヒーゼリーにも。干菓子としてそのままお茶請けにしたり、料理のとろみ付けにも活用できます。私は、温かな葛湯に刻み生姜を混ぜるのが定番。夏には熱湯で溶いたあと、冷やして食べてみようと思っています。

「いきいき桑茶」ぐんま桑研GS

0112_local_02-1

群馬県で養蚕が盛んになったのは、蚕の餌となる桑の栽培に適した、水はけのよい土地であることにも関係しています。「いきいき桑茶」は、群馬県産の桑の葉を、抹茶と同じ工程で粉末茶に仕上げたもの。原材料は桑の葉のみですが、青臭さが抜けた抹茶風味。耳かき1~2杯ほどの粉末に、お湯を注ぐだけで味わえます。

桑の葉は古来より生薬として用いられてきたほど、健康への効果が注目されてきました。食物繊維、ビタミン類、ミネラル成分、フラボノイド類を含み、糖の吸収抑制、便秘の改善、整腸作用、血圧上昇抑制にも期待できます。粉末状なので、お茶として飲むだけでなく、ヨーグルトに混ぜても。腸内環境が改善されるので、肌も生き生きつややかに。

「奥利根ハニーナッツ」坂井養蜂場

0112_local_03-1

標高差を生かした養蜂業が営まれる群馬県。利根川の源流域にあたり、大自然に囲まれた風光明媚な奥利根・沼田市は、県内でもっとも養蜂が盛んな土地です。今回紹介する坂井養蜂場は、昭和22年の創業以来、添加物を一切使わないはちみつ作りに取り組み、様々な賞の受賞歴も。「奥利根ハニーナッツ」は、奥利根産はちみつに、アーモンド、カシューナッツ、かぼちゃの種を加えたもの。トーストやパンケーキにの付け合わせにしたり、ヨーグルトやチーズと合わせたり、焼き菓子作りにも大活躍。ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、多くの栄養が含まれるハチミツ。殺菌作用もあって、咳や喉の痛みも和らぎます

ぐんまちゃん家

東京都中央区銀座5-13-19 デュ-プレックス銀座タワ-5/13 1・2階

電話:03-3546-8511

営業:10:00~19:00

甲斐みのりが選ぶ、日本のローカルフード47を見る>>

Ranking

RELATED ARTICLES