お正月料理の代表格といえばおせちやお雑煮。保存性の高い料理ということで味つけも濃く、甘みもしっかりしたものが多めです。さらにお餅や根菜類、栗など、使われる食材自体も糖質をたくさん含んでいます。そのため、意識せずに食べてしまうと、気づかない間に糖質のとりすぎになってしまいます。

糖質オフするおせちの食べ方・選び方

最近では低糖質のおせちも登場していますが、食べ方にひと工夫することでも糖質を抑えめにすることも可能です。糖質オフするおせちの食べ方・選び方についてのアイデアをご紹介します。

食べる順番は?ローストビーフやお刺身は先に、しっかり食べる

まず、食べる順番は、糖質の低いものを先に、多いものを最後にちょっと、を基本に。おせちなら、ローストビーフやお刺身、海老、鯛、といった糖質が低めのものを食べるようにします。これらは高タンパク食材でもあるので積極的に。

糖質の多いおせち料理は?

栗きんとんや伊達巻き、黒豆などは糖質が高めなので、どうしても食べたくなったら、最後にちょっぴり箸を付ける程度にします。紅白なますや田作り、昆布巻き、黒豆といったものは味つけがしっかりした甘いものが多いので、これも少なめがベター。かまぼこも意外に糖質量が多めなのでほどほどにしておくのがおすすめです。

お雑煮は自宅で作って食べることも多いので、とにかく具材をたっぷりにして作ります。食べるときも具材から。おもちは最後にし、半分、もしくは1個にとどめておきます。

ちなみに私の実家・静岡では、しょうゆベースのつゆに、かつお節と焼き海苔をちぎったものを混ぜてかける習慣があります。かつお節は言わずと知れたタンパク質の宝庫。焼き海苔はミネラルや食物繊維がつまっているので、たっぷりとかけて食べるようにしています。

糖質オフなお酒を選ぶ

さらにお酒のチョイスも糖質を意識するとベストです。焼酎やワイン、ウイスキーをメインにし、ビールや日本酒はできるだけパス。飲んでも1杯にとどめておくように。

全体的に料理の糖質が多めな時期だけに、食べるものがない、なんて場合も出てくるかもしれません。そんなときに取り入れたいと思っているのが、コンビニで登場したバターコーヒー。これはコーヒーに、自然のなかで放牧された牛からとれたグラスフェッドバター、エネルギーとして使われやすいMCTオイルなどを入れて攪拌した飲み物のことです。食事の前に飲めば食べ過ぎセーブが期待できます。

食後はすぐに、身体を動かして血糖値の乱高下を防ぐ

さらに押さえておきたいのが、動くこと。糖質をとった後はすぐに身体を動かすことで血糖値の乱高下を防ぐことができます。そのため、食事の後には初売りバーゲンや初詣などの予定を。楽しみながら知らず知らずのうちに身体が動かすことができている、というのもポイントです。また、糖質をエネルギーに変えたり、お酒を代謝するのに欠かせないビタミンB群もしっかり補給を。この時期、食事からとるのは難しいので、サプリメントが便利です。

いつも頭の片隅に置いておきたい、身体への気配り

そしてとにかく大切だと感じているのが、料理やお酒、行動パターンなど、ちょこっとでも頭の片隅に置いて意識しておくこと。たとえ「お餅を食べ過ぎた」というときでも、その分バーゲンでたくさん歩いてセールアイテムをチェックしたり、夜の食事を控えめにしたりと自分なりに調整がきくものです。

実は去年、ここで紹介した工夫を取り入れ、低糖質を意識しながらお正月を過ごしたのですが、体重増は逃れることができたのもうれしい収獲。今年も家族との時間を楽しみつつ、身体への気配りも意識しようと思っています。

今年も一年、読んでいただきありがとうございました。来年も、さらに毎日をポジティブに、ごきげんに過ごすことができるような栄養のあれこれをお伝えしていきたいと思っています。よろしくお願いします!

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