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食への意識がガラリと変わる5つのアクション<食の専門家・小倉朋子>

感謝する、ということ。スペシャルなギフト。

食への意識がガラリと変わる5つのアクション<食の専門家・小倉朋子>

毎日の食事、「なんとなく」食べていませんか。

先週の木曜日に食べたものは何ですか? それは、どんな食感で、どんな味でしたか?詳細に覚えていないとしたら、きっと「食」に意識を向けていないのかもしれません。

食事は自分の体を作るもの。つまり、命を作ってくれるもの。そこに意識を向けないということは、自分の命に無関心ということです。自分の命を繋いでくれている"食事"に最大限の感謝をするために、「なんとなく食べ」をやめてみましょう。食への意識がガラリと変わる5つのアクションを、食の専門家、小倉朋子さんに教えていただきました

1.冷蔵庫を毎日拭く

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私は20年近く、毎朝、冷蔵庫の外側も内側も丁寧に拭いています。冷蔵庫は、体に入るものを入れておくもの。そこが汚れていたり、食材が腐敗していたりするのは、あまりにも体に対して無頓着と言えます。清潔な布団の上に、汚れた靴下で乗るのは気持ち良くありませんよね。

冷蔵庫は自分の胃袋です。清潔で新鮮で、栄養の整った状態をキープしたい。毎日拭くことで、冷蔵庫に何が入っているのか、消費期限はどれくらい? 新鮮具合はどう? と、食材一つ一つに意識を向けることができるようになります。すると食品ロスがなくなり、無駄なものは買わなくなり、栄養バランスも把握することができるようになるのです。私はかれこれ20年ほどほうれん草1枚すら、腐らせたことがありません。

野菜は買ってきたら全て洗って、一旦乾かしてから袋にいれて野菜室へ入れましょう。庫内に汚れたものを入れないようにする習慣です。顔を洗うのと冷蔵庫を拭くのが同じ感覚になってきたら、食習慣も必ず変わってきます

2.加工品より「食材」を買う

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忙しい毎日に、買ってすぐ食べられる加工品は助かりますよね。でも、できるだけ、素材そのものを買うようにしてみましょう。なぜなら、その方が五感で情報をキャッチすることができるのです。

野菜を洗う時に手で感じるいびつな形や、皮や葉の手触り、重さ。ふっと感じる香りや、切った時の瑞々しさ、色の鮮やかさ。野菜や果物から感じる温度や水分量もあります。スーパーで選ぶところからも、五感は働きますね。そして、冷蔵庫にしまったあとは、腐らせないように新鮮具合にも気を配ります。

手に入れてから食べるまでの時間が長ければ長いほど、つまり自分の目で選んで購入して、皮を剥いたり切ったり、煮炊きする時間をかけるほど、食材により意識が向けられるようになります。素材に丁寧に向き合って、「食材も生きているんだな」と感じてみましょう

3.食リポで、食事に集中してみる

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突然ですが、「リンゴをかじる音を表現してください」と言われたら、何と答えますか?

・シャク・ジュワ・ガリ

など、人によってさまざまだと思います。しかし、その音によってリンゴの水分を感じませんか? ジュワという音のリンゴは果汁たっぷりで蜜がたっぷり入っていそう。シャクという音のリンゴは最近人気の硬すぎない食べやすいリンゴのようなイメージ。

私は「パリン」と答えます。くし切りではなく、スライスに切った、酸っぱくて硬いリンゴです。

このように、食感を表現するだけで食材や切り方の違いまでも感じることができるのです。

テレビでタレントさんたちが「美味しい! 」「口の中でとろける」といったフレーズで食リポをしていますが、皆さんはもっと細かいディテールを表現してみましょう。「なんとなく食べ」で終わらないためにも、心の中で一人食リポを実践してみてください。

そのためには、今、自分が食べているものにかなり集中をしなければなりません。そして、「美味しい」以外のボキャブラリーで、食を表現しなければなりません。その食レポを披露するには、ホームパーティは絶好の練習のチャンスです。作ってくれた方に、今日の料理がどのように美味しく、どのように感じたのか、ぜひコメントをしてあげましょう。

また、この食リポは自分の食べ癖を知るきっかけにもなります。「私、いつも柔らかいものばかり食べているな」とか、「甘い味付けが多いな」など、たくさんの食習慣も見えてきます。

4.食具に感謝を

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秋刀魚の塩焼きを割り箸で食べてみると食べにくいことを実感し、味まで変わってしまいます。一方、箸先の尖った塗り箸でいただくと、食べやすくて抜群に美味しいと感じるでしょう。食具とは、食事以外の食周りのもの。お箸やカトラリー、お皿などを指します。

おでんをナイフとフォークで食べると、これも全く別のも料理のように感じます。まるでポトフのような。

料理と食具には相性があり、その料理をもっとも美味しく食べるために相応しい食具があります。つまり、その食具がなければ美味しくいただくことができません。

試しに、飯碗とお味噌汁のお椀を逆にして、食事をしてみてください。飯碗に入ったお味噌汁は熱くて持ちにくく、お碗に口をつけるのも熱いでしょう。木でできた味噌汁のお椀に入ったご飯は、米粒がきれいに取れないかもしれません。

コーヒーを飲むのにカップがなかったら? カレーを食べるのにスプーンもフォークもなかったら? 食具は今や「あって当たり前」のものであり、日常の中で感謝することはないのではないでしょうか。

でも美味しい食事は、食具があるからこそいただけるのです。今日の食事の時に、食具に感謝の心を向けてみましょう。

5.腹6分目の一呼吸

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食に意識を向けず、「なんとなく食べ」をしている人は、食べ始めから食べ終わりまで、ほとんど一気に食べています。今、自分が食べたものはどれくらいの量だったのかもわからずに、「あー、お腹いっぱい!」と言っていませんか。

食事に意識を向けるためには、「腹6分で一呼吸する」というルールで食べてみましょう。すると、「今日のランチはこの一口で最後だ。有り難くいただこう。しっかり味わって食べよう」という意識が持てるようになります。

私は常に食事を意識しているので、今お腹の何分目かが大体わかります。ですが、皆さんは体の感覚ではわかりにくいと思いますので、まずは目で確認しましょう。

今から食べる食事の半分の量がどれくらいか把握します。副菜や小皿がある場合は、お皿ごとにチェックしましょう。そして、それぞれ半分の量を食べた頃、一旦箸を置き、水やお茶を飲み、深呼吸をし、30秒ほど待ちます。ここからは食事の第二ラウンドです。前半飛ばしてきた人は、ペースを落としてしっかり味わいましょう。そしてこの食事のフィナーレをしっかり認識します。

こうすることで、「食べる」という行為が脳にもしっかりインプットされ、満足度も上がり、内臓もしっかり動くのです。

1日3回摂る食事。その都度、丁寧に意識を向けることで、これまでの食べ癖や美味しい食事をいただけることの有り難さが実感できるでしょう。命を繋げてくれる「食」をしっかり意識することで、自分自身が大きく変わってくるはずです。

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小倉朋子(おぐらともこ)さん

株式会社トータルフード代表取締役。フードプロデューサー。先祖代々、食を大切にする環境に育ち、食事作法、伝統食、食のトレンド、食育、箸、食文化、ダイエット、地球食環境他、文化から最新情報まで精通した食のスペシャリスト。食の総合教室「食輝塾」17年主宰。いまだに同じ内容をしていない。著書にベストセラー『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー・メディアワースク)、『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、最新刊『やせる味覚の作り方』などがある。http://totalfood.jp/

image 12345 via Shutterstock

島田ゆかり

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