さまざまなヨガが世の中にあふれる現代。男性のヨギーニがドメインであったはるか昔からすると、女性のヨギーニが増え、エンターテインメント性も少なかれ求める人も多くなりつつあります。ヨガはもはや精神性を高める本来の意味から少しずつ遠ざかっているのかもしれないと思ったとき、アメリカで「ヤギ・ヨガ」なるものがあると聞きました。

「ヤギは偏見の目でみたりしない、だれにでも優しい」

場所はアリゾナ。比較的暖かい地方であるからか、ヤギと一緒のリトリートはなんと12月まで行っています。主催者はエイプリルとサラの二人。参加者誰にとっても思い出に残るようなヨガコースにしたくて、このようなアイディアを思い立ったといいます。

まったく違う場所からここへやってきて、初めて会ったばかりの参加者たち。しかしヤギがいることで皆の顔には自然と笑顔がこぼれ、不思議な心理的つながりと思いやりが生まれて会話がはずみ出すといいます。ヨガレッスンを真剣に受けに来る人も、また初心者だけれどヤギに興味津々の人も一緒になって楽しく汗をかく。

そんな姿をヤギたちはやさしく見つめ、時に背中の上に飛び乗ったり、あるいは興味深く近寄ってきてメーメーと話しかけてくる。エイプリルとサラのゴート・ヨガは、そんな驚きの体験をすることができるのです。

©Arizona Goat Yoga
「ねーねー一緒に遊んでよ? 」

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ヤギたちもアサナをチェック

©Arizona Goat Yoga
「ベビー・ゴートヨガ」のクラスにいけばこんなにかわいい子に会える

ヨガの原点とは「愛」

よくよく考えれば、ヨガの聖地インドでは、ほぼすべての動物が神なるものとして大切にされているヒンズー教があります。象のガネーシャをはじめ、牛やクジャク、サルやネズミまでもが神様としてあがめられているのです。また地域や風習によってもその種類はまちまちで、例えば北インドの高地では、そこにいるカシミアヤギなども人々に富と幸せを運ぶ存在として非常に大切に扱われていたりします。

動物がそばにいることで、その生命の温かみや存在にただ感謝することができるヤギヨガ。偏見の目なく、その存在をあるがままに受け止めて愛するということのヨガの原点に気づかせてくれます。

ヤギの専門サイトによると、ヤギは大変好奇心が旺盛で、頭もよく、そして意地っ張りでもあるのだとか。雨が降ると「濡れた草なんか食べたくないよ! 」そんな神経質な部分も持ち合わせているのだとか。

人間でいえば、そんな頑固オヤジのようなヤギと一緒に楽しむヨガ。写真をみると参加者はとっても楽しそうですが、そんな参加者をのぞき込むヤギの表情にも注目。ヤギたちはいったいこの瞬間、どんなことを考えているのでしょうね。

ヤギヨガ