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この時期になると、各店頭で売り出されるケーキやクッキーには独特の甘い香りがします。その香りは「クリスマス スパイス」。小分けされたものがデパートでも販売されているのですが、自分だけのオリジナルを作って、よりこだわりを楽しむのはいかがでしょうか。

クリスマス スパイスの由来は?

その昔、料理に塩と少しのハーブだけが使われていた中世期。船に乗って、さまざまなスパイスがアジアを渡り、ヨーロッパにやってきたといいます。中国・インド・ペルシャ・エジプトと非常に長いルートを渡ってきたその当時はスパイスが非常に貴重で高価であったため、スパイスは特別なお祝いでしか使うことができませんでした。

現在では甘いものだけでなく、肉料理やソースなどに使われることの多いクリスマス・スパイス。ドイツではよくみられるレープクーヘンなどに使われるために「レープクーヘン スパイス」とも呼ばれます。その種類にはアレンジされたものも含め星の数ほど存在しますが、基本形はいつも同じ。シナモン・アニス・カルダモン・オールスパイス・ナツメグ・クローブの6つを合わせたものをクリスマス スパイスと呼びます。

クリスマス スパイスの作り方

作り方は、上記の6つのスパイスを混ぜるだけ。パウダー状で売っているものはそのまま同量ずつ混ぜますが、オールスパイスとナツメグは少なめに使用、個人的にはシナモンの1/3以下で十分だと思います。カルダモンは緑色をしているので、使う直前にカラを割ってつぶし、中の黒い実をだしてクローブと一緒にフライパンで香りが立つまで油をひかずにゆすりながら温めます。すべてのスパイスを合わせすり鉢か電動ミルで細かくすったらできあがりです。

クリスマス スパイスのアレンジ・使い方は?

自分の好みでそれぞれの量を変えたり、またこれらにバニラやショウガ、コリアンダーシード(使用する場合はこれもフライパンでゆすりながらあたため、すり鉢でする)、オレンジやレモンの皮を好みで加えたりと独特のアレンジを加えても良いでしょう。

通常のココアやパンケーキに加えてもクリスマス気分が味わえますし、アップルパイのフィリングに混ぜたりしても季節感が出るので、バニラアイスといただくと子どもも喜びますよ。マフィンやスコーン、クッキーに入れたりすればプレゼントとしても喜ばれます。小麦粉500gに対し、大さじ2、3杯ほど加えるとよいでしょう。

とくにお腹に重い料理が多く出されるこの季節はこれらのスパイスを隠し味として料理に加えることにより消化を助けてくれる役割を果たしますし、血糖値を上げるのを防ぎ、体の芯から温めてくれます。いつものカレーに少し入れるだけで、本場の味に近くなるだけでなく、お通じも良くなりますよ。

多めに作っておくと重宝するスパイスですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

image via Shutterstock

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