「秋の恵み」といって思い浮かぶのは栗やキノコ、そしてサツマイモ。中でもサツマイモはビタミンAやC、B群に加えミネラルも多く、抗酸化力の高い野菜です。前回、前々回もご紹介したように、栄養素は色素の部分に多く含まれています。紫やオレンジのサツマイモを見かけたら、ぜひ召し上がってみてください。今回ご紹介する調理法や組み合わせる食材にこだわれば、自然からのギフトをよりヘルシーに、おいしくいただくことができます。

サツマイモ×リンゴのジュースムージーボウル

171109_fruit_1.jpg<材料>紫のサツマイモ(1cmの半月切りにして蒸す)1/2カップ
リンゴ 1個
セロリ 1本
トッピング(カカオニブ、ヘンプシード、フルーツなど) 適量

<作り方>(1)サツマイモを蒸し、火が通ったら冷ます。
(2)リンゴとセロリをジューサーで搾り、コールドプレスジュースにする。
(3)サツマイモとコールドプレスジュースをブレンダーで攪拌し、ジュースムージーにする。
(4)お好みのトッピングと一緒に盛り付ける。

スムージを作った後のジュースパルプ(搾りカス)、捨てていませんか? ジュースパルプにもたくさんの利用法があります。ポタージュスープにしたり、お茶パックに詰めてバスタブに入れたりするのもおすすめです。

サツマイモ×マルベリーのチアプディング

171109_fruit_top.jpg<材料>
紫のサツマイモ(1cmの半月切りにして蒸す)3/4カップ
アーモンドミルク(濃い目) 1カップ
ココナッツミルク 1/2カップ
マルベリー(30分以上浸水させる) 1/2カップ
チアシード(30分以上浸水させる) 大さじ2
トッピング(ココナッツミルクのヨーグルトやフルーツなど) 適量

<作り方>(1)アーモンドミルクを濃い目につくり、マルベリーとチアシードを30分ほど浸す。
(2)サツマイモを蒸し、火が通ったら冷ます。
(3)材料全てをミキサーで攪拌し、なめらかにする。
(4)お好みのトッピングと一緒に盛り付ける。

レシピのポイント

色の成分、カルテノイドは少量の油と一緒に食べると吸収率が良いとされています。油は加工の度合いが低いものがおすすめ。食品から脂質だけを抽出したものではなく、自然な形で食品に含まれるものを摂るようにしましょう。

チアシードは、オメガ3が豊富。水分を含むとゲル状になるため、加熱しないプディングをつくるのに便利なスーパーフードです。ブレンダーにかけずプチプチした食感を楽しんでも良いですし、今回のように材料と一緒にブレンダーにかけ、口当たり良くすることもできます。ジュースムージーボウルにトッピングしたのは、チョコレートの原料であるカカオニブとヘンプシード。どちらも良質の脂質を含むスーパーフードとして知られています。

参考文献:からだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店)

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(写真・文・レシピ:福田カレン)

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