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今が旬のカブは、大根よりも火通りが早く、葉や茎も一緒に食べられる栄養満点の冬野菜。煮込むほどにトロトロと味が染みこみ旨味たっぷり料理の主役になってくれる救世主です。

今回は、カブを使って、お鍋に、切った野菜と豚バラ、水と出汁パックを入れて煮るだけの簡単メニュー「カブと豚バラの和ポトフ」を作ります。

コンソメやハーブを効かせたポトフと違い、鰹の効いたお出汁で煮込む、おでんの様なほっこりレシピ。お手軽なパックタイプの鰹節を使用し、出汁を取るところから丁寧に作るのも美味しさの秘訣です。

和風だしで、コトコト火にかけてる間に、葉と茎のニンニク醤油炒めのトッピングを用意。仕上げにたっぷりかければアクセントに。身体に優しくたっぷりと旨味と栄養の詰まったスープは、ほっこりできる最高のストレス解消ごはんになりますよ。

栄養価が高いのは、カブの実より葉!

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image via shutterstock

カブの丸い実の大部分は水分。栄養面では、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれており胃もたれや胸やけにも効果的です。実よりも栄養価が高いのが葉の部分。カロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCのほか、カルシウムなどが豊富に含まれています。

カブの葉は、茹でてから冷凍保存が可能

たっぷりのお湯に塩を加え、さっと塩ゆでします。水分を絞って冷凍します。半解凍して好きなサイズにカットして、煮物や炒め物の色どりに使えて便利です。

おいしいカブの選び方

実はハリがあって、傷が無く、ひげ根が少ないもの。葉は緑が鮮やかでピンとしていて瑞々しいものを選びましょう。

カブと豚バラの和ポトフ

171027_tsuchida_top.jpg<材料>2人分
小カブ 6個
玉ねぎ 中2個
豚バラ肉 100g
鰹・出汁パック 2袋
昆布 5×5cm
水 1L

A
酒 50cc
みりん 40cc
白だし醤油 40cc

カブの葉と茎 適量
米油 大さじ1強
ニンニク 1/2片
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1

<下準備>(1)小カブの皮を剥き、縦半分に切る。
(2)玉ねぎは皮を剥き、縦半分に切る。
(3)昆布は繊維に逆らうようにハサミで細く切る。
(4)カブの葉と茎は1cm幅に切り、よく洗って水切りしておく。
(5)ニンニクはみじん切りにする。

<作り方>

171027_tsuchida_2.jpg(1)鍋にカブと玉ねぎ、豚バラ肉をぎゅうぎゅうに詰める。
(2)上から水を注ぎ、細くきった昆布と出汁パックを入れる。
(3)中火でゆっくりと加熱していき、沸騰したらアクを取り除く。
(4)弱火から中火にし、Aを加えて蓋を閉める。約30分コトコト煮込む。

<トッピング>(5)フライパンにニンニクのみじん切りと油を入れ、弱火で香りが立つまで炒める。
(6)カブの葉と茎を加えて炒める。
(7)しんなりしたら、醤油とみりんを絡めて火を止めて器に盛る。

※出来上がったトッピングはじゃこや、白ごま、七味などを加えれば自家製のふりかけにも変身。ごま油に代えて炒めるのもオススメです。

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参考文献:「からだにおいしい野菜の便利帳」高橋書店

(フードコーディネーター・料理のツボ研究家 つちだ縁)

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