秋の味覚が店先に並ぶシーズンになりました。栗やさつまいもをふんだんに使ったスイーツ、たわわに実ったぶどうに柿、ツヤツヤと光るさんまなど、見ているだけでワクワクします。でも糖質が多めなものも多く、ローカーボを心がけている人にとっては、二の足を踏んでしまうのではないでしょうか。私もそんなひとり。

食べたい、でも気になる……。一年に一度のこのシーズン、おいしい食べ物をみすみす逃すのはちょっぴり悔しいので、せめてデメリットを少なくしようと、オーソモレキュラーで勉強したことを思い出しながら楽しむようにしています。

甘い秋の味覚を楽しむための3つのルール

これからに季節においしい、さつまいもやかぼちゃなどは糖質の多い野菜の代表格ともいえるものですが、さつまいもには加熱に強いビタミンCが豊富。かぼちゃにはこれからの時期に喉や鼻の粘膜を強くしてくれるβ-カロテン、身体の酸化を防ぐビタミンEがたっぷり含まれています。糖質が多いというだけでこれらを遠ざけるのはもったいないので、

1. 甘いものは、食後に食べる

2. 甘いものは、他の食材と一緒に食べる

3. 甘いものは、日中に食べる

の3つを意識するようにしています。

お腹ペコペコの状態で焼きいもを一気食いしてしまうと、いもに含まれる糖がすばやく吸収されてしまい、血糖値が一気にアップ! この血糖値を正常に戻すために、体内に存在していたホルモンが大量に使われ、身体に負担をかけてしまうことに……。同時にホルモンの一種、インスリンが上がりすぎた糖質を脂肪に変えて貯えようとするため、肥満にもつながります。夜にこれをやってしまうと、不眠につながることも

そこで朝ご飯やランチのときに食べることを心がけています。たとえばお弁当に、おかずのひとつとしてさつまいもをプラス。おかずをしっかり食べていることもあるのでしょう、そんなに量が多くなくても、意外と満足するものです。ぶどうや洋なし、柿といったフルーツも、なるべく食事のときに。また、他の具材と一緒に調理することも。たとえば豚汁にさつまいもを入れたり、ゆでかぼちゃにスライスチーズをたっぷりのせて焼いたり。

ちなみに野菜や果物の皮にはエイジングを防ぐポリフェノールが豊富です。ぶどうは皮ごと食べられるものをチョイスすれば、ポリフェノールも一緒にとることができ一石二鳥。かぼちゃも、実より皮にβ-カロテンを含んでいるので皮ごといただきましょう。なおこのときは、できるだけ無農薬のものをチョイスするのがいいと思います。

たくさん食べたいときは動く前に食べる

もし「あの店の栗スイーツが食べたい! 」「ぶどうを思いっきり味わいたい」というときは、掃除やショッピングモールでの買い物など、食べたあとにたくさん動く用事を入れるようにし、活動する前に食べるようにしています。

こうすることで血糖値の急激な乱高下を防ぎ、ホルモン分泌の節約に貢献。その日の糖質はその日のうちに、血糖値が急上昇する前に動いて消費してしまいましょう。

美肌をつくる食材は積極的に摂る

逆に、旬の時期にたっぷり楽しみたいのがさんまや戻り鰹、秋鮭といった魚たち。脂が多いと思うかもしれませんが、これこそ美肌を生み出し頭のキレをよくするEPAやDHA。良質なタンパク質もしっかりとることができます。鮭には、パワフルな抗酸化作用を持つアスタキサンチンも。夏のダメージを受けた肌をやさしくケアしてくれます。

松茸をはじめ、きのこ類も腸内環境をよくしてくれる食物繊維のほか、風邪予防に注目されているビタミンDも多め。体調を崩しやすいこの季節にこそ食べたい味覚のひとつです。

工夫すればメリットもたくさん。上手に楽しみたいと思っているところです。

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