ときどき無性に「丼モノ」が食べたくなりませんか?
おいしいものが好き。お肉もお魚も乳製品も喜んでいただくわたしのおうち丼ベスト3は、親子丼、山かけ丼、そしてこの「車麩のカツ丼」です。

車麩とは、ドーナッツのように真ん中に穴が空いた焼き麩です。棒に巻いて焼き上げるそうで、断面に焼き色の渦巻き模様が見えます。関西にルーツがある我が家ではお麩料理が食卓に並ぶことは多かったのですが、それほど好きではなかったのが本音です。しかし、数年前に車麩に出会ってからは、美味しいスープをたっぷり吸っても崩れない力強い食感にすっかり夢中。

お気に入りレシピの「車麩のカツ丼」は、だし汁に一晩漬け込んだ車麩に衣をつけてカラッと揚げ、玄米ごはん、紫蘇、海苔でいただくお手軽メニューです。

ザクザクの衣を噛み切ると、まるでとんかつのように、肉汁ならぬだし汁がジュワー! 動物性の脂ではないためか、ちっとも胃もたれせず、ついお代わりしちゃう軽さもポイント。

お麩は火の通りが早いので、少量の油でも揚げられます。自宅で揚げ物するのは苦手という方にも、ぜひ作ってみてほしい1品です。

ジューシー車麩のカツ丼

170828_tv_1.jpg<材料>(2人分)

・車麩 2〜4枚
*こんぶまたは椎茸のだし汁 150ml
*醤油 30ml
*みりん 30ml
*生姜(すりおろし) 小さじ1
*にんにく(すりおろし) 小さじ1/2
・小麦粉 大さじ2
・水 60〜80cc
・パン粉(粗挽き)
・なたね油や米油(揚げ油)適量

・玄米ご飯 適量
・海苔の佃煮(あれば)適量
・青しそ 5〜10枚
・刻み海苔 適量
・お好みのソース(おすすめは、動物性食材と化学調味料不使用の中濃ソース)

<作り方>

(1)*をすべて混ぜ合わせ、小さめのタッパーなどに入れて車麩を漬け込む。上までしっかり浸るよう、車麩の上に重しをして一晩漬けておく。途中で車麩の上下をひっくり返すとだし汁がより浸透する。
(2)(1)を2枚あわせにして手のひらでギュッと押し絞る。持ち上げても汁が滴らない程度がベスト。
(3)ボウルの中で小麦粉と水を溶き、ダマにならないように混ぜる。もったりとした液状になるよう水分量を調整し、(2)にうすくつけ、その上にパン粉をしっかりとつける。
(4)揚げ油を180度に熱し、(3)を、こんがりと色が付くまで揚げ、油をきる。
(5)あたたかい玄米ご飯の上に海苔の佃煮を少量添え(なくても十分美味しいです)、その上に千切りにした青しそをたっぷりと散らし、車麩のカツをのせたらソースをかけ、刻み海苔をのせる。

男性も女性も、きっと満足できるVeganごはん。ぜひお試しください。

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。

本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。

次回は、Vegan料理で大活躍の調味料、「豆乳マヨネーズ」の手づくりレシピや活用法を紹介します。

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撮影・柳詰有香 Yuka Yanazume

Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara

20170613_tv_pro.jpgAlaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表
“おいしい企画”専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp

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