暑い日にどうにも食べたくなるアイスクリーム。市販のものもいいけれど糖分や脂肪分が気になるという方に、今回は砂糖も乳製品も使わずに満足感たっぷりのヘルシーなアイスクリームレシピを2つご紹介します。

アイスクリームのベースになるのは、よく熟したバナナ。バナナには、カリウムとビタミンB6が豊富です。カリウムは、夏場に不安定になりがちな血圧を正常に保つ働きがあり、冷えや疲れからくるむくみ解消にも効果的。汗から多く排泄されてしまう夏に意識して補給したい栄養素のひとつです。一方のビタミンB6はタンパク質の吸収をサポートしてくれるので、良質なたんぱく質とあわせて摂れば美肌効果も期待できます。

ビーポーレンのバナナアイスクリーム

20170810_fruit_1.jpg<材料>冷凍バナナ(輪切り) 大2本分
ビーポーレン 大さじ1
ココナッツバター 大さじ1
塩 ひとつまみ

<作り方>全ての材料のブレンダーで攪拌する。

スーパーフードメモ「ビーポーレン」

ビーポーレンは、蜂が花粉を集める時に唾液と花粉を混ぜて作った「花粉のお団子」です。蜂の唾液の主成分は酵素ですが、未知の栄養素も多く含まれているといわれています。またビーポーレンは全ての必須アミノ酸(体内で生成できないため、食べものから摂取する必要がある)を含むスーパーフード。できれば栄養素が変性していない非加熱のものを選びましょう。

ココナッツバターは、ココナッツの実をすりつぶしたペーストで、油分だけをとり出したココナッツオイルとは異なりホールフードです。乳製品のようなコクがありますから、バターやミルクの代わりに使うことができて便利。乳製品にアレルギーを持つ方や、乳糖不耐症の方にもおすすめです。

バナナチョコレートサンデー

20170810_fruit_top.jpg<材料>冷凍バナナ(輪切り) 大2本分
ローカカオ 大さじ1
ココナッツバター 大さじ1
塩 ひとつまみ
ブルーベリー、カカオニブ(※)、オーガニックグラノーラなど 適量
※カカオニブ:カカオの実の胚乳部分。カカオニブをパウダー状にしたのがカカオパウダー

<作り方>(1) バナナ、ローカカオ、ココナッツバター、塩をブレンダーで攪拌する。
(2) ブルーベリーやオーガニックグラノーラと一緒に盛り付け、お好みでカカオニブを散らす。

スーパーフードメモ「ローカカオ」

古代から薬として重用されてきたカカオは抗酸化作用が高い上、オメガ3やオメガ6といった必須脂肪酸も含まれています。ダークチョコレートも抗酸化作用のある食べ物とされていますが、ローカカオと比較するとその作用は1/20程度。気分をよくする効果もあることも知られています。さらに以前ご紹介したブルーベリーをプラスすれば美白効果も期待できそうです。

<レシピのポイント>

バナナアイスをおいしく作るポイントは、茶色の斑点が出た、よく熟したバナナを使うこと! 熟成させてから使うのもいいですが、私はよく見切り品を利用しています。また作り置きは味が落ちますから、作ったらすぐに食べきってしまいましょう。

おいしくて、簡単で、きれいになれるレシピを、ぜひお試しください。

(写真・文・レシピ:福田カレン)

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