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ベルリンの衝撃! 特別じゃなく当たり前にあるヴィーガン【TOKYO VEGAN】

TOKYO VEGAN

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大皿彩子 Saiko Ohsara

ベルリンの衝撃! 特別じゃなく当たり前にあるヴィーガン【TOKYO VEGAN】

おいしいものは何でも好き。お肉もお魚も乳製品も喜んでいただく、わたしがVeganに興味を持ったのは、ベルリンを旅したことがきっかけでした。

ベルリン・フードマーケットは理想郷?

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ベルリンは、「ドイツであって、ドイツではない」と言われるほど、世界中の多様な文化が共存している街。ベルリンの壁崩壊後、若い人たちを中心にアートや音楽の独自の文化が発展してきた背景があり、カフェと音楽、美しいデザインであふれています。

中でも、ベルリンに住まう人=ベルリナーが集まるフードマーケットで見た風景が、忘れられません。平日の夜と、週末は朝から開催されるフードマーケットでは、屋外・室内ともにたくさんのテーブルが用意されていて、生パスタ、サンドイッチ、パン、おにぎり(日本料理も人気)、カレーなど、ベルリナーたちの多様な文化や価値観を許容するような、様々なお店が並んでいました。

どの店の料理も美しく、魅力的なものでしたが、どれも、決して高価ではない。5ユーロ札1枚で注文できるものばかり。そして、ほとんどの店に「VEGAN(ヴィーガン)」という目印がついたメニューがあることに、衝撃を受けました。

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そこで、人種も宗教も様々な家族や仲間が同じテーブルを囲み、お酒を飲み、楽しそうに食事をしている風景はまさにわたしの理想郷に思えたのです。

異なる環境で育った人が集まって食事をする時に、「この料理は、食べられない」となると、雰囲気を壊してしまうかもしれない。わたし自身も以前、海外の友人から、とても貴重で体に良いという「蛇の肉」をいただいたのですが、彼女の想いを食べることができなかった、という悲しい思い出があります。

つまり動物性の食べ物は、文化や宗教によって捉え方が大きく異なることが少なくないと思うのです。もちろん、植物性の食べ物でも、慣れていないものは食べられないこともあるけれど、未知の動物性食品に対する心の障壁は、時に苦痛でもあるのが現実です。

「安価で気軽なVeganなら、みんなでおいしいね!」ということ。ベルリンでは、様々な文化的背景を持つ仲間と囲む、心の障壁をつくらない楽しい食卓に、Veganの料理が存在していることを知り、その素晴らしさに心が震えました。

美味しいVeganスイーツは、クールなカフェの条件

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ベルリンの街はカフェだらけ。とくにクールなカフェには、平日朝早くからコーヒーやスイーツをお供に仕事をする人の姿が。なんとも居心地のよいカフェがいくつもあり、滞在中何度も通っていたのですが、そんなクールなカフェには必ず、Veganのスイーツがありました。

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キャロットケーキ、チョコレート&ピーナッツバターケーキ、パウンドケーキ、クッキー、レモンタルトやココナッツプリンなど、見た目にもそそるスイーツたちに「VEGAN」の文字。

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チーズケーキやクリームケーキと同じ棚に、ごく自然に、魅力的に、Veganのお菓子が並んでいました。さすが、多国籍多民族シティ・ベルリン。毎日のカフェにも、当たり前にVeganの選択肢があるのですね。

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何より印象的だったのは、そのお菓子の美味しさでした。しっかり甘く、リッチな食感とクリーミーな口どけで、お菓子としての幸せ度に満ちているのに、食べた後が軽いのです。甘いもの特有の胃がもたれる重たいなどの食後ダメージがほとんどなく、ひとつ食べても、もうひとつ食べたくなる不思議。とくにチョコレートケーキは、Veganであることに関わらず今まで食べたチョコレートケーキの中でベスト3に入る美味しさでした!

ベルリンでは、美味しいVeganスイーツがあることがクールなカフェの条件、とも思えました。卵や牛乳・バターを避ける人も、そうでない人も、わざわざ食べに行きたくなるお菓子が当たり前にあることが、楽しい! 嬉しい!

20170812_berlin_last.jpgこれからの東京も、ベルリンのように、多国籍多民族・多様な文化が共存する都市になっていく、そこに、Veganという選択肢があってほしいと考え、いま小さなVeganカフェを運営しています。わたしの店は微力ですが、みんなの心の中に少しずつVeganが広がり、「TOKYO VEGAN」と聞くと、楽しくて心が躍るような料理やお菓子を連想するような未来が、きっと来ると信じています。

Vegan(ヴィーガン)は、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。

本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。

次回は、お肉好きな男子も満足させるVegan丼のレシピをお届けします。

>>「TOKYO VEGAN」をもっと読む

Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara

20170613_tv_pro.jpgAlaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表"おいしい企画"専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp

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