友だちや仕事仲間のハッピーな姿をSNSで見かけると、喜ばしい反面、チクリと胸が痛くなります。自分は何も成しえていないという無力感や、努力が足りないのでは? という自己嫌悪など、ネガティブな感情に覆われることも。

私とあの人は違う人間で、人生の目的も幸せの形も違うと頭ではわかっているはずなのに、どうしてこんなに毎回ダメージを受けるのだろうと不思議に思っていたところ、「(他人と比べることから)逃れるのはほぼ不可能です。実は、人間の進化に基づくものもあるから」という言葉にハッとしました。

DNAに組み込まれた「比較する」欲望

進化論で有名なダーウィンによると、「競争に熟練している『種』には、次世代に遺伝子を残していけるというご褒美がある」のだそう。より良い子孫を残すために、自分に足りないもの探し、それを補おうとする欲望が働いているようです。また、心理学者レオン・フェスティンガーによると、「人は自分自身を評価したいという先天的欲望があり、それが自分を他人と比べる源になっている」のだとか。人間は比較することで自分の立ち位置を測り、そこから自分の価値を測っているのだそうです。

競争や比較をやめる5つの方法

「逃れられない」とはいっても、自分と他人を比べることに思考や行動を支配されてしまうと、心がとても疲れます。不毛な波風を起こさないように、心を穏やかにコントロールする考え方がありました。

1.自分が人間であることを受け入れる
人間の進化の過程や先天的な欲望により、私たちの誰もが、自分と他人をある程度比較してしまうものである、と受け入れましょう。私たちは神ではなく人間でしかないのです。

2.考えはただの考えでしかないと気付く
感情はしばしば自分が生みだした考えから発しており、自分の考えは必ずしも真実だったり現実だったりしないということを認識すると、かなり気持ちが解放されます。

3.本当のことを知るようにする
他人が自分より上手くやっているように見える理由は山ほどあります。自分よりずっと長く働いたり勉強したりしているのかもしれません。自分には無いコネや人脈があるのかもしれません。表立っていることのもっと先にある答えを探してみると、もしかしたら嫉妬する理由など無いのかもしれません。

4.他人の成功から学ぶ
もしかすると自分が比較対象にしている人は本当に才能があるのかもしれません。その場合は自我を横に置いて、自分の能力不足をポジティブな学びの経験にしていましょう。

5.オフラインにする
すでに耳にしたことがあるかもしれませんが、これは繰り返し伝える価値があることです。ソーシャル・メディアを使う時間に限りをつくりましょう。自分のペースで、現実世界の時間の中で物事を達成すると、世界はもっと明るく見えます。オンライン上の誰かに自分が追い付けているかどうか、延々と思いを巡らすよりはずっとましです。

競争や比較は完全悪ではなくて、ときには自分の能力を上げるために必要で、役立つものだと思います。でも、あまりにもそこに夢中になってしまうと、本来の目的を失ってダメージを受けるだけ。ちょっと囚われているかも? と思ったら、自分を離れて見るようにすると、わりとラクに解放されるのかもしれません。

ライフハッカー(日本版)

image via shutterstock