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1回1分の「腎活」マッサージで疲れ知らずの体づくり

夏バテ戦略術

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1回1分の「腎活」マッサージで疲れ知らずの体づくり

疲れやだるさを「暑いから仕方がない」とあきらめていませんか?

夏バテの大きな原因は、実は「内臓」にあるのです。夏ならではの環境下で内臓がダメージを受け、機能が低下することでさまざまな不調につながってしまうのだそうです。

夏は、内臓がもっともダメージをうけやすい季節

20170815_jinkatsu_03.jpg「炎天下の屋外で汗をかき、室内はエアコンが効きすぎて寒いぐらい。この温度差のせいで自律神経が乱れると、内臓の働きが低下してしまいます。そこへ追い打ちをかけるように冷たい食べ物で胃腸を冷やし、ビールを飲んで肝臓を酷使していては、不調が起こって当然です。夏は内臓がもっともダメージを受けやすい季節です」

そう語るのは、東京・六本木で治療院を営む寺林陽介さん。寺林さんによれば、内臓のなかでも夏バテともっとも深く関わるのが「腎臓」だといいます。

「東洋医学では腎臓と副腎をあわせて"腎"といいますが、腎は生命をつかさどる臓器でパワーの源。背中には腎に効くとされる大切なツボが2つあるのですが、眠れない、なんだかだるいといった不調を訴える患者さんの多くは、この2つのツボ周辺にしこりのようなかたさがあることに気がつきました。そこで、このツボを中心に鍼やマッサージで治療してみたところ、症状にも改善がみられたんです」

さまざまな不調につながる"腎"を健やかに保つために、何かいい方法はないかと寺林さんが考えたのが、自分でできる1回1分の「腎マッサージ」です(記事の最後で詳しくご紹介します)。

「腎臓は、心臓の次に大切な臓器と言っても過言ではありません。腎の疲れを取ってあげれば全身の疲労回復につながり、夏の疲れを次の季節に持ち越さないで済むと思いますよ」

生命をつかさどる役割を担う「腎臓」の働き

20170815_jinkatsu_02.jpg"沈黙の臓器"とも呼ばれる地味な存在でありながら、生命をつかさどる重要な役割を持つのが「腎臓」です。もっとも一般的なのは「血液をろ過して尿をつくる」という機能。しかし、「あとは?」と聞かれると言葉につまってしまいます。

寺林さんが教えてくれた腎臓のおもな働きをまとめてみると、実に多岐にわたる役割を担ってくれていることがわかります。

血液中の栄養分を仕分けして、尿をつくる

血液中の栄養分をうまく取り入れ、不要なものは尿として排出させます。摂りすぎた塩分や油分も腎臓でろ過され、老廃物として尿になります。

体内の水分バランスを整える

汗をかけば濃い尿を少量作って排出し、汗をかかないときは薄い尿を多く作って排出し、体内のバランスを整えます。

血圧の調整をする

血圧というと心臓というイメージがありますが、血圧を調節するのも腎臓の仕事。血圧が上がれば下がるように、血圧が低いときは上がるように調整します。

ホルモンをつくる

赤血球を増やすホルモンや、骨を強くするホルモンをつくります。腎臓の機能が低下すると、貧血になったり骨がもろくなったりすると考えられています。

寺林さんが「腎臓は、心臓の次に大切な臓器」と言っていた意味がわかりました。「しょっぱいおつまみをビールで流し込み、汗をかいて遊んでいれば、人間は楽しいかもしれないけど腎臓は大変だよ」と寺林さんは笑いますが、ほんとうにその通り。もっと大切にしなければという思いを強くしました。

腎マッサージは、冷え・むくみの解消・肌と髪のツヤにも効果的

20170815_jinkatsu_top.jpg疲れやだるさ、冷え、むくみを感じている人なら、すぐに実践したい「腎マッサージ」。さらに肩こりや腰痛、便秘と下痢に悩む人にも効果的だそうです。

「マッサージによって血液や水分をコントロールする腎臓が元気になれば、循環が良くなり生理痛の改善にもつながりますし、肌や髪の乾燥改善も期待できます」と寺林さん。疲労回復のためと思って始めた腎マッサージに、キレイのおまけまでつくなんて、すぐにでも試したくなります。内臓温度の上昇とともに基礎代謝量もあがるので、ダイエットにも効果的と言えるでしょう。

今日から取り入れるなら、まずは「寝る前」がおすすめです。1回1分だけで、まずからだがぽかぽかとあたたまるのを感じます。そして、早ければ翌朝の目覚めがラクと感じる人も。

食事の前も効果的です。朝昼晩の食前3回できれば理想ですが、お酒の席や重めの料理を食べる前はぜひやってほしいですね。腎臓の働きを活発にすることで、塩分や油分といった老廃物もしっかりろ過されて、血液もきれいに保てます。それから内臓温度も上がるので、胃腸や肝臓といった他の臓器の機能も上がります。僕もお酒を飲む前は必ずやりますし、二日酔いの朝もやってます(笑)」

朝昼晩の食事前と、寝る前の1日4回おこなえればベスト。ただし、くれぐれも無理のないように。1日1回でも毎日続けることが何より大切です。朝一番でも入浴中でも構いませんし、オフィスでも簡単にできるのがこのマッサージのいいところ。自分が続けやすいタイミングでおこなってみてください。1回に10分まとめてやるよりは、1分をこまめに続けたほうが効果は出やすいそうです。

1分で腎に効く5つのツボをしっかり刺激

では、お待ちかねのマッサージ方法をご紹介します。慣れるまでは立った姿勢でおこなってみましょう。

1回1分でできる 寺林流 腎マッサージ

20170815_jinkatsu1.jpg

(1)手を軽く握り、親指以外の4本の第一関節をおへその両脇に置きます(中指がおへそのすぐ横になるように)。少し強めの力で内側へ押した状態で、上下に3回ほどグリグリと動かします。ここには「盲兪(こうゆ)」というツボがあります。

(2)おへそから親指2本分ほど外側に手を置き、先ほどと同様にマッサージします。ここにも便秘に効く「天枢(てんすう)」というツボがあります。

(3)グリグリさせながら外側へ移動します。わき腹は指の第二関節を使って3回ほど動かして、お腹や腰をあたためる「帯脈(たいみゃく)」というツボを刺激します。このとき、手がろっ骨にあたらないように気をつけてください。ここは背中のハリや腰痛にも効果的です。

20170815_jinkatsu2.jpg

(4)グリグリさせながら後ろへと移動し、背骨から親指の幅3本分ほど外側にある「志室(ししつ)」というツボに人差し指の第三関節をあてます。手を左右に大きく動かして刺激します。

(5)親指1.5本分ほど内側にある「腎兪(じんゆ)」というツボに人差し指の第三関節をあてます。手を左右に大きく動かして刺激します。

画像提供:寺林陽介著『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム)

この5つのツボは、すべておへその高さの延長線上にありますので、ツボがわからなくなったら、おへその位置を確かめるといいでしょう。痛いと感じるツボは重点的にマッサージしてみてください。とくに「志室」と「腎兪」に痛みを感じたら、それは腎臓のお疲れサイン。マッサージを3セットほど繰り返すとより効果的です。

「からだを冷やさないために大好物のアイスを食べない、健康のために脂っこいものもお酒もあきらめるなんて、つまらない人生だと思うんです。楽しむときはしっかり楽しむ、そのぶん腎マッサージでケアをする。そんな豊かな健康管理を続けてほしいと思います」と寺林さん。

さっそく今夜から始められる、手軽で効果的な「腎活」。夏バテ対策として腎マッサージを習慣にしておくと、秋への季節の変わり目にもゆらぎを感じにくくなり、寒い冬にもいつもより冷えを感じにくくなっていることでしょう。

寺林治療院

お話を伺った方:寺林陽介さん

六本木・寺林治療院院長。1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修業を開始。24歳のときから一人で治療院を運営し、現在に至る。2008年には南青山でも完全紹介制・完全予約制の治療院を開設し、2014年4月に六本木へ移転。患者に心から満足してもらえる治療院を追求している。

ml_jinkatsu_book.jpg寺林さんの著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム)好評発売中

image via shutterstock(1,2,3,4)

Writing by大森りえ

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