インドネシアには、「ジャムウ」という、古来から伝わって来た伝承医療があります。起源は今から千年以上も前。インドからヒンドゥー教と共にアーユルベーダ医学(インドの予防医学)がインドネシアにやって来た頃、一緒に伝えられました。その知恵をベースに、インドネシア人が、インドネシアに自生するあらゆる植物の実、葉、根、種、樹皮、を使って独自の調合方法を編み出し、進化させたのがジャムウ。千年もの間、伝統医が、親から子、子から孫へと伝承し、今でも庶民に愛され、日常的に使われ、飲まれる民間療法です。

インドネシア人が日常的に飲む、ジャムウジュース

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よくジュースとして、いろんな色のジャムウを背負ったおばちゃんが街や市場で歩き売りしていますが、最近では、パウダーやタブレットとなって薬局でも売っているほどインドネシア人の生活に根付くジャムウ。

その中でも、王道が、「薬の王様」と呼ばれるウコンを使ったジャムウです。いまやウコンは世界的にも、その効能の幅広さに注目が集まっています。ウコンをオススメしたいのは......

・夏バテで食欲減退している人
・外の暑さとクーラーの温度差で免疫力が下がっている人
・暴飲暴食が続く人
・体のバランスが崩れている人
・アンバランスに太ってしまった人
・体をクレンジングし、中から美しくなりたい人
・病気をしない体を手に入れたい人 などがあげられます。

インドネシアの伝承医療「ジャムウ」の作り方

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そんなウコンをたっぷり使ったジャムウの作り方はいたって簡単。材料を、スライスして、水と合わせてミキサーにかけ、一緒に煮るだけ。あとは冷ましてボトルに入れたら、冷蔵庫で3~5日間はもちます。夏なのに、意外とクーラーで冷えるのが日本の夏。できたてが意外にとっても美味しく、温かいまま飲むのもオススメです。

ウコンジャムウのレシピ

<材料>

・ウコン(生が一番良いですが、パウダーでも代用可)
・ガランガー(ガランガル、タイショウガとも言われ、東南アジアの料理に欠かせないショウガ科の植物の地下茎ですが、ショウガでも代用可)
・タマリンド(レモン汁やライム汁で代用可)
・パームシュガー(ブラウンシュガーや蜂蜜で代用可)

<作り方>(1杯分の分量)

(1)ウコンの親(根元の部分)1かけと、子(指のように生えた長細い部分)1本分を、皮をむいてからスライス。

170723_ubud_r1.jpg(左から:ウコン親1かけ、ガランガー1かけ、ウコン子1本)

(2)ガランガー(またはショウガ)1かけを皮をむいてスライス。

170723_ubud_r2.jpg(3)タマリンドはタネを除く。分量はお好みで(酸味が好きな人は多め)。※レモンやライムの果汁で代用する場合は、(6)で煮込んで粗熱がとれた後に絞り入れる方が、味が損なわれない。
(4)パームシュガーもお好みで(甘いのが好きな人は多めに)。
(5)250mlの水を(1)〜(4)をミキサーにかけ、滑らかに。

170723_ubud_1.jpg(6)(5)を鍋に入れ、20分煮込む。
(7)出来上がり!(冷やして飲む方は、冷ましてからボトルに移し替え、冷蔵後で保存する)

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島々の伝承医療、東洋的伝統医学の思想に触れて思うこと

バリ島やサモアやフィジーの伝承医療、東洋的伝統医学の思想に触れてきて思うのは、自分の健康を人任せにしてはいけない、ということ。

もちろん西洋医学でしか治らない病気もありますが、自分の体を大事にしないことにより生じた体の悲鳴を、西洋医学の薬のものすごい強さで、自然界にはほとんどない即効性で一時的になかったことにするのは、ある意味無責任かもしれません。本来人間の体に備わる自然治癒力や免疫力を使わない体の治し方をしていたら、そのうち体は、自然治癒力や免疫力を使うこと、使い方、を忘れてしまいます。そのリスクはきっと、私たちが認識するよりずっと、大きいのかもしれません。

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バリのヒーラーは、「自然は生きた薬局」と言う。
人生に必要なものは全てそこにある。

夏のコンディショニングケアに、ジャムウ。ぜひオススメです。