見た目にも色鮮やかで、栄養バランスも良い、フランスの夏の定番メニューをご紹介します。

生ハムとメロンの前菜

フランスのマルシェでメロンがお目見えすると、夏が来たという実感が湧きます。1週間に1度、我が家の食卓に並ぶのが生ハムとメロンの前菜

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分厚い生ハムをスライスしたメロンの上にのせると、見た目も涼やかで美味しそうなひと皿に大変身。生ハムのしょっぱさとメロンの水分が、汗をよくかいた身体を癒してくれます。こちらにサラダ、パンやチーズをあわせて、胃にも軽い簡単な食事ができあがり。人を家に招く時にも使えるメニューです。

ニース風サラダ

ニース発祥の「ニース風サラダ」も夏に好まれます。

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ゆで卵、イワシ、ツナ、黒オリーブ、バジル、トマト、ピーマンを合わせたものに、オリーブオイルをたっぷり混ぜ、冷やして食べるサラダです。

地中海料理

また、近年の健康ブームでフランスで注目されつつある食事に、地中海料理があります。地中海といえば、オリーブの栽培に適しており、魚が豊富に獲れる地域。具体的な食材に、体に「良い脂質」と言われる不飽和脂肪酸の含まれるオリーブオイル、ほうれん草、セロリ、にんじん、アボカド、クルミなどが挙げられます。家庭でよく作られるメニューとしては、オリーブオイルとハーブ、タマネギをミキサーで混ぜる魚介スープ、赤パプリカ、トマト、イワシの入ったパスタ、ほうれん草、コルジェット、赤パプリカ、なす、タイム、オリーブオイルで作るグラタンなどさまざまです。

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地中海料理は、心臓や動脈、脳の働きに良いとされています。その結果、くも膜下出血を予防したり、血圧の上昇を抑えたりする役目を果たしてくれます。日本人にはあまり馴染みのない「クルミ油」もよくサラダなどにかけて使われますが、クルミ油はオリーブオイル以上にくも膜下出血の予防に役立つという研究結果も出ているのだとか。クルミ油は熱に弱く劣化も早いため、地中海料理をよく食べる友人いわく「小さめの瓶を買って早めに使いきるようにする」ことが大事。

フランスのニュースサイト「LCI」によれば、コロンビア大学の研究者が80歳以上674名を対象に地中海料理を食べ続けるという実験を行なったところ、脳の働きが5年多く良好な状態で保たれることが分かりました。

暑い一日の終わりは、あまり火を使わないで簡単に作れるメニューを考えたいもの。日本でも手に入る食材ばかりなので、ぜひ試してみてください。

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