夏の朝らしく、7時には蝉がシュワシュワと鳴き始めました。梅雨が明けた!と思ったら、間髪入れずに蝉の出動やら、入道雲やら完璧なる夏の到来。夏生まれなので、単純に夏は好きではあるのですが、屋上ライフを営んでいる今、ドアを開けると蜃気楼、という毎日であります。ホースで水をまけども、瞬息で乾く。

そんなとき、マラケシュに住んでいる知り合いの「こっちは44度だよ」という言葉を思い出し、「モロッコに比べれば」と自分に言い聞かせたりしています。普段は「人と比べるのはねぇ」とか言ってるんですが、ゲンキンな私です。

沖縄でも木陰とか森の中は、すごーく涼しい島なので、さーっと風が抜けるんです。なので、どんなに暑くても30度越えはほぼほぼなく、ただ紫外線がつよいぶん、体感温度は高い、という。牧場に通う子どもたちは、すでに、「まっくろ」。この段階ですでにこの色だと、残暑の頃はどんだけ?と。そんな彼らを追いかける2歳児を追いかけるわたしも、御多分に洩れず。

20170628_shima_02.jpgさて、日々のおべんとさんは、そんな子どもたちが夏バテしないように、酢を効かせたおかずを入れたり、ゴーヤーを入れたり、梅和えにしたり。お弁当の「持ち」も考えてだんだんに夏仕様です。豆腐はいちど凍らせてから、室温に戻し、ぎゅーっと水気を絞って味付け濃いめに。

20170628_shima_03.jpg20170628_shima_04.jpg朝の短時間で出来るように、ピクルスや揚げ浸しなどは常備菜として作り置きしています。パッションフルーツやパインを入れたり、ドライトマトをのせたり。子どもたちは地味弁でも一向に構わないみたいですが、作っているわたしがあれも入れてこれも入れて、としているうちにどんどん盛りが上がっていくのでした。盛りが上がる……盛り上がる……。笑。そして近頃は、「自分で作ってみたら〜」と促しています。おかずを考えるのも自分。盛り付けも自分。きっと買い物からやってもらったら、よりやる気になるはず

ちなみにお弁当箱は7年くらい使っても頑丈な、あいざわ工房のものです。ゴムのパッキンがいよいよ劣化してしまったので、それだけ変えればあと30年くらいは持つんじゃないか、って睨んでます。

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