今年は、日本とデンマーク王国の外交が樹立して150周年にあたるアニバーサリーイヤーなのだそう。先日、デンマーク王国大使公邸で行われた「DENMARK DESIGN150」というイベントに伺いました。会場で、多くの目新しいデンマークデザインを感じ取りましたが、とくにいいなと感じた「スローケット」をご紹介します。

デンマークで愛される定番アイテム

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デンマークでは、心地よい場所や雰囲気を"ヒュッゲ(Hygge)"という言葉で表します。日々の暮らしの中で、幸福感を重視するデンマーク人にとって、スローケット(ひざかけ)は欠かせないアイテム。庭で夜空を見るとき、ピクニックに出かけるときは芝生に広げて使います。また、車の中に常備している人も多いですね」

と、株式会社アペックス代表・芳子ビューエルさん。北欧のプロダクトを輸入されるだけでなく、高崎市に「café alto」をオープンさせるなど、日本人にも取り入れやすい形の「ヒュッゲ」を提案されているビューエルさんにお話を伺いました。

希少なゴッドランドシープのスローケット

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「ゴッドランドシープをご存じですか? 羊の原種と言われていて、その数は全体のわずか0.007%しかいないといわれています。このスローケットは、希少なゴッドランドシープの毛で編まれているんですよ。ゴッドランドシープの毛は、太くて縮れています。このため、ウール以上に暖かいのが特徴です。

また、羊の毛色は、子どものときは黒、年をとるにつれて白と、少しずつ色合いが変化していきます。スローケットは、年の異なる羊の毛を刈り取り、丁寧に色分けしてから編むという、非常に手間暇のかかる方法で作られています。また、染色も行っていないので、自然な風合いが楽しめます。

さらに、ゴッドランドシープの毛は、レノリン(油)が豊富に含まれているので、手ざわりがよく、水をはじきます。メリノウールなどに比べると遊び毛が少ないので、なんでも口に入れたがる赤ちゃんにも、安心してかけてあげることができますよ」

と、教えてくださいました。

気になるメンテナンス方法は?

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「洗濯表示については、とても慎重にタグづけしています。通常のゴッドランドシープのスローケットは濡れれば外に干す、というくらいで、とてもカジュアルに使っていただけるものです

レノリンが多く含まれていますので、独自の油分がシミを防いでくれますが、もしもシミがついてしまったときは、私はドライクリーニングをオススメしますね。私自身、スローケットを使い始めて8年ほどになりますが、年に一度、スローケットをドライクリーニングに出す以外、何もしていません」

と、気取らずに使えるアイテムであることを伝えてくれました。

スローケットは、オンラインショップで販売されています。愛着をもって使い続けることで、より心地よい一枚になりそうですね。

※ ゴッドランドシープは頭数が少ないため、白い羊毛にのみ一部オーストラリア産羊毛を使う場合もあります。

お話をうかがった人:芳子ビューエルさん 

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株式会社アペックス取締役社長・株式会社アルト代表取締役。

実業家として成功を収める一方で、ワークライフバランスの実現や、世界各国から学んだライフスタイルの提案も発信している。

(写真左、右は駐日デンマーク王国大使のフレディ・スヴェイネさん)

株式会社アペックス