移動中や仕事の合間など、わずかな時間を持て余すとき、つい手元のスマホを見てしまっています。特に理由もないのにクセのようになっていて、そんな自分がイヤになることも。
近年、スマホやタブレットなどから離れて自分を取り戻そうとする「デジタルデトックス」が話題。健康と精神的安定、集中力の向上にも効果が期待できるといわれるこの方法、具体的にどう取り組めばよいのか、そのひとつのアイディアとして興味深いものがありました。
8分間でできるマインドフルネス
ロサンゼルス発祥のオーガニックティーブランド「Art of Tea（アートオブティー）」の創業者兼マスターティーブレンダーであるスティーブ・シュワルツ氏が提唱しているのが、「8 Minute Digital Detox with Tea（お茶で8分間のデジタルデトックス）」というもの。
8分間の間、完全にデジタル機器から離れてお茶に集中してください。お湯がくつくつと沸くのに耳をすませ、お気に入りの茶葉を選んで、茶葉がお湯の中で踊るのを観察して……。5感を最大限に使って、お茶を淹れることに向き合ってみましょう。8分間そうした心の集中（マインドフルネス）を実行すれば、その後の1日がより有意義なものになるはずです。
（スティーブ・シュワルツ氏）
紅茶なら3～4分、ハーブティーなら5分ほどの時間で準備することができます。8分あれば香りや味も存分に楽しめるので、ちょっとしたすきま時間にぴったり。
また、お茶に含まれているテアニンは、カフェインの作用を和らげ、意識を集中させて、心を穏やかにさせる助けになるといわれています。さらに、カテキン（抗酸化物質）はガンを予防する効果があるかもしれないことや、ポリフェノールは消化を助け、カロリーの消費を助けるといったさまざまな研究も。
デジタルデトックスにおすすめのお茶
有機緑茶に香り高いジャスミンの花で香りづけをし、手で小さな真珠のような形に丸めた「ジャスミンパール」。1000年以上前から伝わる最も伝統的な製法で、芳醇で高貴な花の香りが広がる贅沢な時間を堪能できそう。
プーアール茶の力強さに、まろやかなチョコレートとスッキリしたミントが組み合わさった「ダークチョコレート ペパーミント」。甘い香りのデザートティーなので、小腹を抑える効果もありそう。
せっかくの休息時間も、デジタル機器にベッタリ張り付いていては心身が休まりません。いつもより意識してお茶を淹れることが、短時間で効果的なリフレッシュにつながるというこのアイディア、無理なく続けていけるマインドフルネスとしても注目です。
