1. Home
  2. BODY
  3. 女性ホルモンは増やせばいいってもんじゃない!

女性ホルモンは増やせばいいってもんじゃない!

カラダ戦略術

5,567

増田美加

女性ホルモンは増やせばいいってもんじゃない!

自分の体をきちんと知ろう!をテーマに、増田美加(女性医療ジャーナリスト)さんによる連載「カラダケア戦略術」がスタート。Vol.1では、女性ホルモンを整える方法(1)をお届けします。女性ホルモンの本当の働きを、みなさん知っていますか?

女性ホルモンを整えれば、不調や美容対策にも

女性ホルモン。いまや知らない人はいないくらいメジャーになりましたが、15年前は「ホルモン? ホルモン焼きのこと?」と焼き肉屋をイメージする人がたくさんいました。実は女性ホルモンの本を一般女性向けに書いたの(15年前)は、たぶん私が最初だったのでは、と思います。女性ホルモンと言えば、女性の体、心、肌をコントロールすることで知られていますが、もっと、女性ホルモンの働きと私たち女性の体との関係を詳しく知って整えていけば、「素肌美人になりたい!」「スタイルアップしたい!」「不調をなんとかしたい!」「キレイだねって言われたい!」「いつもでも若く見られたい!」という多くの女性が願う希望に近づけます。body_01.jpg

体、心、肌の不調は女性ホルモンが影響

女性ホルモンは、どこから分泌されているか知っていますか? まさか「子宮です!」と答えている人はいませんね。女性ホルモンは"卵巣"から分泌されているのです。卵巣から出ている女性ホルモンには、2種類あります。ひとつは"エストロゲン(卵胞ホルモン)"もうひとつは"プロゲステロン(黄体ホルモン)"というホルモンです。このふたつの女性ホルモンは、妊娠、出産の準備のためにはもちろんのこと、全身をめぐって毎月の生理や体調に大きく影響しています。生理痛、生理不順、頭痛、肩こり、疲れ、冷え、むくみなどの体の不調、イライラ、落ち込み、不眠、うつっぽいなどの心の不調も、女性ホルモンが影響しています。吹き出物、肌荒れ、乾燥といった肌の不調も、女性ホルモンの影響であることが少なくありません。それとは逆に、肌や髪にうるおいや艶を与えたり、体調がよく活動的になって頭が冴え、幸福感に満たされてポジティブに物事を考えられるのも、女性ホルモンが影響しています。

真逆の働きをするふたつの女性ホルモン

どうして、この相対するような出来事が、体の中で起こるのでしょうか?女性ホルモンは、ふたつあるとお話ししましたが、このエストロゲンとプロゲステロンが、それぞれ異なる働きをしていることが、その理由です。エストロゲンは、女性らしさをつくるホルモン。女性らしい体つきをつくり、卵胞(卵子の元)を育て、子宮内膜を厚くしたりします。自律神経、感情の働き、皮膚、粘膜、骨、関節、筋肉、内臓、脳の働きにも、大きくかかわっています。一方、プロゲステロンは、妊娠を助けるホルモン。子宮内膜を妊娠しやすく整え、妊娠しなければ子宮内をお掃除します。一般的には、エストロゲンとプロゲステロンは真逆の働きをしているホルモンなのです。

エストロゲンは攻めのホルモン、恋の成就なるか!?

このエストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、ひと月の中で大きく変化しています。この女性ホルモンのリズムから、ひと月を「生理の時期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」と4つに分けています。「生理の時期」はエストロゲン、プロゲステロンともに分泌が少なくなります。しかし、生理が終わるころから排卵までの「卵胞期」には、エストロゲンの分泌が最高量に。その次は「排卵期」で、卵巣から卵子が飛び出す時期。そのあとにやってくるのが「黄体期」。プロゲステロンが多く分泌される生理前のPMS(月経前症候群)の時期です。エストロゲンの分泌が多い「卵胞期」から「排卵期」までは、ひと月のうちで体も心も絶好調、お肌もキレイです。このことを知っていれば、この時期に仕事でもプライベートでも大事な予定を入れると、体調がいいのでなかなかうまくいきます。デートをするのもこの時期がおすすめ。エストロゲンは、これから受精を目ざすので、いわゆる"攻め"のホルモン。恋が成就するかも!?しれません。

エストロゲンを増やせばいいってもんじゃない

しかし、誤解してはいけないのは、女性ホルモンを単純にアップすればいいわけではないことです。エストロゲンを増やせば、体も心もお肌もいつも調子がいいということにはなりません。エストロゲンを増やし過ぎれば、乳がん、子宮体がん、卵巣がんなどのリスクも上がります。あくまでもバランスが大事。多すぎても少なすぎてもダメ。バランスが崩れると、さまざまな不調が起こります。ふたつの女性ホルモンがバランスよく、ひと月のリズムにあわせて分泌されていることが大切なのです。次回は、女性ホルモンのバランスが崩れたときの対処法。そして、もうひとつの女性ホルモン、プロゲステロンの分泌が多くなることによる不調の解決策を紹介します。

mika_masuda.jpg増田美加(ますだ・みか)さん女性医療ジャーナリスト。2000名以上の医師を取材。予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。公式ホームページ http://office-mikamasuda.com/

    specialbunner

    Ranking

    1. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    2. ダイエットのために覚えたい。間食に食べるべきナッツの種類と量の目安は?

    3. 風邪をひきたくない! 管理栄養士が実践しているおすすめの食べ方

    4. 専門家が伝授。すぐわかる! 股関節ゆがみチェック

    5. 知っておくべき新ジェンダー。「ノンバイナリー」は何を意味する?

    6. 美容好きも注目! 福本敦子さんの「自分を慈しむ」暮らしのヒント3つ

    7. 机や棚の下にくっつけられる「後づけ引き出し」でスッキリ収納

    8. 傷ついた心を癒やす処方箋。深い闇から立ち直るには?

    9. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    10. 肩こりで押すべきは上より下! SNSで話題の「10秒ストレッチ」って?

    1. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    2. 肩こりで押すべきは上より下! SNSで話題の「10秒ストレッチ」って?

    3. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの

    4. ストレッチで脚はどこまで開く? 180度できる人が続けていること

    5. 栄養士・医師が選ぶ「やせる食材10選」。優秀なフルーツはどれ?

    6. あっという間に、最高の柔軟性が手に入る! 「最新ストレッチ」とは?

    7. ダイエットのために覚えたい。間食に食べるべきナッツの種類と量の目安は?

    8. 効き目が違う! 下半身が断然引き締まるトレーニングチューブ運動5つ

    9. 専門家が伝授。すぐわかる! 股関節ゆがみチェック

    10. 1日1万歩は歩き過ぎ? ウォーキングの新常識とは?

    1. 風邪の引きはじめ、医師・栄養士がすすんで食べているものは?

    2. 「更年期」を迎えると体や気持ちはどう変わる? 膣がにおうのは正常?

    3. 閉経後女性の乳がん予防に有効な食事とは?

    4. やせやすい体をつくる食事の3大ルール。午前中は何を食べるとベター?

    5. 風邪じゃないのに「のど」がつらい...甲状腺がんを疑うべき6大サイン

    6. 疲労回復の権威が教える「疲れ」のとり方。ほぐすべきは肩より脳!

    7. 1日1万歩は歩き過ぎ? ウォーキングの新常識とは?

    8. 体重を確実に減らすための最適解。おすすめの運動は?

    9. 熱や風邪で動けない! 寝こんだときに食べるとよいもの、悪いもの

    10. 健康によいコーヒーの量は、1日何杯か? 研究結果から解析