次の旅を考えるのも楽しい。フットワークが軽くなるこれからの季節に、いつもと趣向を変えて”日本一美しい橋を渡る旅“なんていかがでしょう。日本一美しい橋って一体どこにあるの? という問に答えると、それは沖縄、宮古島諸島にあります。

海と空のブルーが織りなす絶景

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宮古島の北約1.5km、光り輝く瑠璃色の海に浮かぶ「池間島」は、周囲わずか10kmほどの小さな離島。

この池間島と宮古島をむすぶ全長1425mの「池間大橋」が”日本一美しい橋”です。

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というのも、この池間大橋から眺める海と空の一面をブルーで覆い尽くすグラデーションが、この世のものとは思えない美しさだから。

沖縄の海の美しさはみなさんもご存知のとおりですが、自然がつくりだす色彩の多彩さは、私たちの想像をはるかに超えています。

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池間島はすぐそばに南北約15km・東西約8kmにも及ぶ日本最大級のサンゴ礁「八重干瀬(やびじ)」があることで知られ、その巨大なサンゴ礁がほとんど奇跡的ともいえるブルーのグラデーションを生み出してくれるのです。

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晴れた日の太陽に照らされた海は、一秒たりとも同じ色にとどまることなく、きらめきゆらめきながら自然界に存在するすべてのブルーの色彩をわたしたちに魅せてくれます。

沖縄の海の上をわたる橋はいくつもありますが、この池間大橋からの眺めが一番美しいと思うのは、この橋がそれほど高くなく、池間ブルーと呼ばれる魔法にかけられたような青の世界を五感で感じられるからではないかと思います。

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意外と思う人が多いかもしれませんが、日本の海の美しさは世界でもトップレベル。ぜひ、思い立ったら気軽にその美しさに触れてみてはいかがでしょう。

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ちなみに、池間大橋が日本一美しい橋だというのはあくまでも私個人の意見。

日本一美しい橋の定義にはそれぞれ好みもあるところだと思いますが、日本一のブルーが見える橋であることは、きっと同意していただけると思います。

文・写真/小林繭

※この記事は2016年3月に掲載したものを再編集しています。

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