1. Home
  2. EAT
  3. ダイエット法ではない? ちゃんと知りたいグルテンフリーのこと

ダイエット法ではない? ちゃんと知りたいグルテンフリーのこと

ダイエット法ではない? ちゃんと知りたいグルテンフリーのこと

最近よく聞くグルテンフリーという言葉。私の住むフランスでも、たいていのスーパーに、グルテンフリーをうたう食品が並ぶようになりました。

グルテンフリーの恩恵、科学的根拠は?

グルテンは、小麦粉に含まれるたんぱく質が、水分と合わさってこねられることで生まれる成分です。このグルテンへのアレルギー反応が話題になったころから、グルテンフリーの食品が注目され始めたように思います。

そのため、グルテンフリーは体に良いとか、ダイエットになるという認識まで広まってきました。実際、2014年のアメリカ国立研究センターの消費者リサーチ『Le Parisien』によると、4分の3近いアメリカ人が、食卓からグルテンを追い出すことを検討しているといいます。

けれども、同誌が指摘するように、今の時点ではグルテンフリー食が健康に良いという説は、科学的には証明されていないのだそう

グルテン消費量と糖尿病との関係

それどころか、2017年3月9日アメリカ心臓病協会に発表されたハーバード大学の研究報告によれば、グルテンの摂取量が低い人ほど、2型糖尿病にかかるリスクが高いことが、判明したとのこと。

グルテン消費量の高い上位20%の被験者と、一日のグルテン消費量が4グラム以下の被験者を比べたところ、前者の方が、2型糖尿病にかかる率が13%低い

(「American Heart Association News」より翻訳引用)

※20万人近い参加者の、延べ30年に亘る観察データを分析したこの研究によれば、参加者のグルテン消費量は、ほぼ一日12グラム以内。その平均は一日5.8~7.1グラムでした。

グルテンは、小麦やライ麦に含まれますから、食品としては、パンのほか、パスタ、シリアル、ピザなどから体に取り込むことになります。グルテンの少ない食事とは、すなわちこれらの穀類が少ない食事のこと。そのため、グルテン消費量の低い被験者は、体に必要な食物繊維や、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の摂取も少なく、研究者たちは、それがこの結果を説明できると考えています。

確かに、セリアック病(グルテンが原因となる病)患者やグルテンにアレルギーを持つ人は、グルテンフリーの食事をする必要があるでしょうが、そうでない限り現状では、ダイエット目的でグルテンを避けるメリットはなく、それどころか長期にわたるグルテンフリー食は、健康を損ねる可能性も......

「過ぎたるは、及ばざるがごとし」と言いますが、「及ばざるは、過ぎたるがごとし」を証明したこの研究結果。健康な体は、何よりもまずバランスの取れた適量な食事から、という基本を思い出させてくれるようです。

Le Parisien,American Heart Association

image via Shutterstock

冠ゆき

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    2. 人間性が垣間見える「ムカッ」としたときの表現 #コミュニケーション術のネタ帳

    3. レモン水をめぐる5つの迷信

    4. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    5. 心臓と血管のため40歳までに変えるべきことは?

    6. 腰痛を引き起こす8つの習慣、しつこい痛みにサヨナラ

    7. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    8. 睡眠に悩むなら。研究で証明されたよく眠るための秘訣5つ

    9. おいしく食べて、心身が整う。軽井沢のヴィーガンレストラン

    10. 松本千登世が考える「涼しげな女性」という、大人の最上級

    1. 砂糖を1週間我慢すると起こる、イイことって?

    2. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    3. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    4. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    5. いつも遅刻する人が、時間に正確な人に理解してほしい8つのこと

    6. やる気がなくなって、疲れがとれないときの対処法

    7. 人間性が垣間見える「ムカッ」としたときの表現 #コミュニケーション術のネタ帳

    8. 特定の食べ物がどうしても食べたくなるとき、カラダが伝えたい6つのこと

    9. 睡眠に悩むなら。研究で証明されたよく眠るための秘訣5つ

    10. 30歳を過ぎたら気を付けたい「たるみ毛穴」の対処法

    1. ドロっと多い、においが違う? 女医さんに聞く「おりもの」の疑問

    2. 綿棒を耳掃除に使うのは絶対にやめた方がよい理由

    3. 「その症状はストレスのせい」と教えてくれる 8つのサイン─今日から始める、もっと健康になる方法

    4. 砂糖を1週間我慢すると起こる、イイことって?

    5. 特定の食べ物がどうしても食べたくなるとき、カラダが伝えたい6つのこと

    6. 大橋マキさんに聞く、上手にリスタートできた理由

    7. 幸せホルモン「セロトニン」を増やすといわれる食材

    8. アルツハイマー病の意外な5つの原因とは?

    9. 固定観念がくつがえる!自分らしいファッションと香りとの新しい出会い

    10. 糖質約96%カットも。低糖質・低カロリーおやつ10選

    ダイエット法ではない? ちゃんと知りたいグルテンフリーのこと

    FBからも最新情報をお届けします。