コバルトブルーの湖にポツンと浮かぶ「奥大井湖上駅」 #旅するデザイナーの冒険の書

コバルトブルーの湖にポツンと浮かぶ「奥大井湖上駅」 #旅するデザイナーの冒険の書

あまり知られていない秘境に行ってみるのも旅の醍醐味。私の生まれ故郷の静岡にはあまり知られていない、とても不思議な駅があります。それはコバルトブルーの湖にポツンと浮かぶような大井川鉄道の無人駅「奥大井湖上駅」。周りに民家などはありません。

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この「奥大井湖上駅」へはJR東海道線の金谷駅から、SLが走ることで知られる大井川鉄道に乗り、約1時間で着く千頭駅にてさらに人気のトロッコ列車に乗り換えて揺られること約1時間でたどり着きます。くねくねとした山道の運転がOKでしたらもちろん車で行くこともできます。

駅を上から見下ろすと、時間とともに湖の色がエメラルドグリーンから鮮やかなコバルトブルーに変わっていき、まるでファンタジー映画の世界に入り込んだかのよう。あまりの絶景に同じような写真を何枚も撮ってしまいます。大人も子どもも、なんだかワクワクしてきて駅まで降りずにはいられなくなります。

できるだけ近づいてみようと山道を下りていくと、なんと線路の横を歩けるように歩道がありました! トロッコ列車を待たなくても歩いて「奥大井湖上駅」に行くことができるのです。

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線路のすぐ横をひと一人が通れるほどの細い歩道が。

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「せっそきょう」「ひらんだ」聞き覚えのない不思議な音の駅名です。

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駅のホームはとても幅が狭く、すぐに線路に降りられるほどの高さ!

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絵の具のバケツの水のようなコバルトブルー。何度見ても不思議です。

駅のホームの山手側にはログハウスのような展望休憩所があるだけ。他に何かあるのでは? といろいろと探したのですがログハウスの裏は小さなハイキングコースがあるだけで、ますます謎は深まるばかり。この駅は何のために作られたのでしょう。
しかし、湖の美しさと非日常感を満喫するには十分なこの絶景。時間を気にせず、陽の光や鳥の鳴き声を感じることができます。

さて、ここから少し西に行くと大井川の支流に寸又峡という場所があります。大井川は日本でも「吊り橋」の多い川で有名です。吊り橋好きな私が中でもお気に入りの橋が、その橋の中央付近でお願い事をすると願いが叶う......という、ロマンチックな伝説を持つ橋。その名も『夢の吊橋』。「世界の徒歩吊り橋10選」にも選ばれています。

ここでも「奥大井湖上駅」で見ることができたコバルトブルーの川を見ることができます。この色は「チンダル現象」というものが原因のようで、わずかな微粒子が溶け込んだ非常にきれいな水は、微粒子のせいで波長の短い青い光だけが反射され、波長の長い赤い光が吸収されるという現象が起こるそう。これがチンダル現象なのです。

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『夢の吊橋』。もちろん周りには何もありません。本当の秘境がここにあります。

そして、帰りにもうひとつ有名な吊り橋に。なんと民家と線路の上を通る吊り橋があるのです! その名も「塩郷の吊り橋」。家の屋根の上に吊り橋がかかっているなんて。なんという不思議な光景でしょう。しかも吊り橋は板とワイヤーだけ。簡素な作りに唖然。度胸試しにもってこいです。

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上から「こんにちは」と言いたくなるくらい屋根が近い!

静岡にもこんなに奥深く不思議な秘境があったことを嬉しく思いました。みなさんの故郷にも隠された秘境があるかもしれませんね。

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