現在の倉庫の様子。すでにオフィスやショップが入り、観光スポットになっている。
東京・神田にある「マーチエキュート神田万世橋」や、ニューヨークのチェルシー地区にある「The High Line(空中公園ハイライン)」など、使われなくなった古い駅舎や鉄道高架をリノベーションする動きが各所で見られます。
ベルギーの首都ブリュッセルでも、今まさに計画が進行中の注目エリアがあるようです。
エコとテクノロジーと夢を込めた街
そこは、「Tour and Taxis(ツアー アンド タクシー)」と呼ばれるブリュッセル貨物駅の廃墟があるエリア。

計画が市に承認されれば、住宅、レストラン、お店、オフィスなどが並ぶ、緑あふれる地域に生まれ変わるのだとか。そのマスタープランから、いくつか気になるものをピックアップしました。
・3万本の植物が植えられる3つの「垂直の森」。丈夫な直交集成板で作られ、300フィート(約90m)以上の高さで太陽光発電パネルも備える。

・「垂直の森」の隣には、野菜や果物を栽培する温室。

・緑は屋内にも広がっている。建物のグランドロビーの完成予想図。

・ショップや750室の住居スペースもある。

・ブロック状に積み重ったオフィス。

・繭状の建物の中にも、たくさんのオフィス。

・大きな沼地があり、市に生物多様性をもたらす。屋外イベントのスペースにもなる。

設計会社のCallebautによると、この計画にはリサイクル可能な素材、再生可能エネルギー、および緑地を積極的に取り入れており、ブリュッセルをより環境にやさしい街にしたいと考えているのだとか。
エポックを画する建築物と豊かな自然が共存しているようなイメージ図は、まるでジブリ映画のよう。ベルギーといえば、ワッフル、チョコレート、マグリット美術館......というイメージでしたが、この計画が実現すれば、新たな観光名所に加わることは間違いなさそう。
ただ古いものを壊して作り直すのではなく、自然の美しさと最新技術をふんだんに取り入れ、モダンな形に作り変えるリノベーション。昔からその土地に住む人から新しくやって来た人まで、すべての人の想いをつなぐ存在になることで、愛され続けるランドマークになるのかもしれません。
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