クリスマスシーズンにヨーロッパを訪れると、楽しみなのがクリスマス一色に飾られた街並みの景色。ヨーロッパと一言でいっても言葉や文化、風習はそれぞれの国によって異なるので、クリスマスの楽しみ方もそれぞれです。
スペインのクリスマスの風物詩「ベレン」
スペインでクリスマスの装飾といえば「ベレン」。ベレンとは、イエス・キリストがベツレヘムの馬小屋で生まれたときの様子を人形などを使って再現した飾りつけのことで、イエスやマリアはもちろん羊や天使たちが並びます。
今にも動きだしそうな人形たち
細部までこだわりが
青で統一されたものもすてき
照明の演出でグッとクリスマスムードに
スペインの家庭ではクリスマスツリーよりもまずはベレンというほど人々にとって大切でなじみのあるものですが、家庭で飾るベレンはドールハウスのようなちいさなサイズ。毎年クリスマスシーズンになると目ぬき通りに大きなベレン市が立ち、ベレンを買い求める人々の姿でにぎわうのです。
子どもが生まれると、その子のためにベレンの飾りをすこしずつ買いそろえ、増やしていくというのが一般的。このベレンの買い物を楽しみにしている人も多いのです。そのため、クリスマス前に立つベレン市はスペイン人にとってお楽しみの恒例行事。クリスマスシーズンの風物詩のひとつと言えるものなのです。
街中もベレンでお祝いモード
もちろん教会でもベレンの飾りつけをするので、この時期は教会めぐりもいつも以上に楽しいはず。街を歩いていると、広場やデパート・銀行などの公共スペースにこのベレンが大きく飾られているのを目にします。こちらは、家で飾るようなちいさなものではなく、大きなスケールでイルミネーションも添えられた豪華なもの。中にはベツレヘムの街を再現した大掛かりなものもあり、見応えも満点です。
思わず足を止め眺める人々の表情は、みなクリスマスモードにあふれ、そんな様子を眺めていると旅行者である私たちもほっこりクリスマスをお祝いしたい気持ちになるものです。
image via Shutterstock
Ranking
What's New
Horoscope
毎月1日と15日に更新!
プレゼント応募やおすすめ情報をGET!メルマガ会員登録はこちら