「英語を勉強するなら、留学よりAirbnbがいいよ」
海外で語学教師をしている友人からの、そんな一言がきっかけで、ひらめき、大きく人生が動いた女性がいます。
あえて普通の日本の家を貸す
Airbnb(エアビーアンドビー)は、宿泊予約のマーケットプレイス。自宅を誰かに貸し出す、しかも見ず知らずの旅行者に......普通なら戸惑ってしまいそうなことにも、不安はありませんでした。暮らすように旅をする、その土地土地の家に泊まるそんな新しい出会いを運ぶ、自由さに惹かれたのかもしれません。
「直感的にやってみたくなって。変なリクエストが来たら断ればいいやくらいの気持ちではじめた」と笑うKANAKOさん。話を聞いてすぐAirbnbにホスト登録。宿泊予約を受けながら、ゲストルームの準備をはじめました。あえて日本的にしようと思わず、普通の日本の家をそのまま体験してもらいたいと、子ども部屋にベッドを2台、あとは冷蔵庫とポット。そして、日本のテレビ番組が好きなアジア圏の旅行者のためにテレビを用意。準備にかかった費用は3万円程度と低コストでゲストルームは完成しました。
わくわくした初めてのゲストは?
最初のメールのやり取りからとても好感が持て、当日駅まで迎えに行って自宅までの道すがら話して、『これはいける!』と確信した、思い出深い初めてのゲスト。それがオーストラリアから来たラリーさん。なんと取材時にも遊びに来ていました。
「これまでさまざまな国でAirbnbを利用してきたけど、ここがベスト! おすすめの行き先も親切に教えてくれてホテルとは全く違う特別な体験だったよ」と笑顔。
場所によっては、ホストは別の場所に住み、家ごと借りる泊まり方もありますが、Airbnbの醍醐味はやっぱりホストとのコミュニケーションなんだなとあらためて実感。ラリーさんにとって、ここはまるで「第二の実家」のように落ち着ける大切な場所なんだそう。
ホストになって、変わったこと気づいたこと
一方、KANAKOさんもホストをはじめて、たくさんの喜びに気づいたと言います。どれが一番? と聞いたら、「ひとつひとつの出会い、そのものが喜び」と大きな笑顔。これまで泊まってくれたほとんどのゲストとは、その後もFacebookでつながり、日本で地震などのニュースがあると「大丈夫だった?」と世界中からメッセージが届くそう。まるで世界中に家族や親戚がいるような感覚です。
そして、家族にもよい変化が。大学生の2人の娘さんも家にいるときは一生懸命英語を話し、手伝ってくれたり、看板犬のきくまるもゲストとのコミュニケーションのきっかけになったりと、さまざまな出会いやホスト経験を通じて、家族の絆が強くなったと感じているそう。
さらに「外国人への思い込みがいい意味で覆されました。たとえば、その強い語調から怖い人が多いと思っていた中国の人も、英語で話すとどこの国の人よりもやさしくて、いい人が多かったんです」とKANAKOさん。
ゲストと触れ合っていると、逆に日本について教えられることや、新たな発見もあるそう。
「先日知ったのが歌舞伎座の幕見席。当日券があるのも知らなかったし、一幕だけ1,000円くらいで観られると聞き、一緒に歌舞伎を観にいきました」
おもてなしの幅をもっと広げたくなった
英語を勉強したいという思いからはじめたAirbnb。今後は家の中から一歩進んで周りにも広げていきたいと考えているそう。「ゲストと友人を会わせると『英語を話せて嬉しかった、楽しかった』とすごく喜んでくれるんです。だから友人も巻き込んでどんどん外に出てみたい。新宿のゴールデン街とかディープな場所を巡って日本のお酒の文化も教えたい」と思いはひろがります。
Airbnbを通して、ゲストひとりひとりとまるで家族のように、友達のように関わり、出会いを広げていく楽しみを知ったKANAKOさん。想像していた以上に大きな価値とおもてなしの奥深さに気づいたよう。そして、もちろんリアルな英語に触れあうことでさらに英語が好きになったと文句なしの満足顔でした。
[Airbnb]
(マイロハス編集部)
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