今日のおやつは、兵庫県明石市で江戸時代末期に創業した「藤江屋分大」の3種類のもなか。こちらのお店、大納言小豆を散りばめた丁稚羊羹が一番の看板商品なのですが、「みのりさんは、鯛や蛸つぼの形の方が好みだと思って」と、帰省から戻った兵庫出身の知人が、明石名物にちなむおみやげを届けてくださったもの。

こちら、以前にもおみやげにいただいたことがあり、パリパリの皮の中から溢れ出るほどぎっしりのあんこに感激。再び味わえることができるとは。大きな湯のみにたっぷりの日本茶を淹れて、スタッフみんなで一口ずつ分け合いました。

大正時代から愛される名物もなか

あまりにあんがたっぷり入っていることから、「笑いもなか」とも呼ばれる「鯛もなか」はこしあん。地元では、「めでたい」とかけて、お祝いごとの手土産によく利用されているそう。明石名物の蛸を捕まえるのに使用する「蛸つぼ」は粒あん。つぼから蛸の足がひょろりと飛び出すユニークな意匠。「ほのぼのと明石の浦の朝霧に 島隠れ行く舟をしぞ思う」という古今和歌集の歌の一節が刻まれた「たんざく」は抹茶あん。材料に京都の宇治抹茶が使われています。どれも、大正時代から作られている明石らしいお菓子です。

少し先に明石を訪れる予定があるので、そのときには今度は私が、おみやげに買って帰ろう。

[藤江屋分大]

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