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7つの雪の名から始まる太宰治『津軽』は、紀行文のように書かれた作品。青森みやげを見つめながら、冒頭の雪の名前を思い出しました。

青森へ旅に出ると言う人に、お願いをして買ってきてもらったお菓子。昭和19年に出版された『津軽』の初版本をイメージした本型の箱の中に、クッキーが入っています

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クッキーは、青森県で採れたりんごの食物繊維「アップルファイバー」を含んでいるので、ほのかにりんごの甘い味。アップルファイバーは、りんごジュースを作るため果実をぎゅっと搾ったあとに残る繊維を乾燥させて粉末化したもの。クッキーの小麦粉まで青森産で、青森ならではのお菓子です。

「これは、食べる文庫本です。」?

おやつの時間の前に、倉庫の奥に大事にしまいこんでいたあるもののことを思い出し、慌てて取り出して食卓に。それは頬杖姿の太宰修の顔が転写されたプレート。手に入れたとき、大先生のお顔に食べものをのせてよいものか……と、普段使いせず、眠らせていたのでした。

口元に、りんごクッキーをちょこんと置いてみると、案外お似合い?

箱の内側に「これは、食べる文庫本です。」と書いてあったので、太宰作品を噛み締めるように心していただきました。

土地土地のおみやげお菓子は、その土地に縁のある作家や文学作品にちなんだものが多く、甘い味を通して学べることも多くあります。だからお菓子は面白い!

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