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日本はタコの消費量が世界一だそうですが、海外ではタコを食べない国が多い、と聞いたことはありませんか? これは旧約聖書で「ひれやうろこのない水生生物は忌避すべき」と示されていることから、キリスト教やユダヤ教で禁忌とされ、ひいては「悪魔の魚」とまで呼ばれるようになったといいます。

しかし、キリスト教国ながらイタリアなど地中海沿岸やラテンアメリカの沿岸ではタコは一般的に食べられており、さまざまな料理が生み出されました

イタリアでは定番の、すごーくおいしい組み合わせ

今回はとってもシンプルで、とってもおいしいサラダご紹介します。タコといえば、真っ先にきゅうりの酢の物が思い浮かぶ私は、「タコとじゃがいも」のサラダを初めて食べたとき、組み合わせの意外さとおいしさに驚きました。タコのうまみをじゃがいもの淡い甘さが引き立てつつ、ふたつの食感のコントラストもおもしろい。これはイタリアでは定番のベストマッチなのです。

しかしよくよく考えてみると、和食でもタコと里芋の煮物というすばらしいお料理があるのでした。洋の東西問わず、食材のおいしい組み合わせというのは普遍的なものなのですね。

タコとじゃがいものサラダ(6~8人分)

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【材料】

タコ 中くらいの大きさ 1杯

じゃがいも 5~6個

レモン汁 1~2個分

イタリアンパセリ 適量

エクストラヴァージンオリーブオイル 適量

塩 適量

コショウ 適量

【作り方】

1. 圧力鍋があれば、お湯を沸かしてタコを入れて1時間ゆでる。普通の鍋の場合は1時間半以上ゆでる。目安は皮がとろとろに崩れて、足を手でちぎることができるくらい柔らかくなるまで。ただ、タコならではの弾力ある歯ごたえがお好きな方や、お時間のない方はもっと短くてもOKです。

2. 別の鍋に水を張り、じゃがいもをゆでる。中心までしっかり柔らかくなったら取り出して、皮をむいて2~3cmの角切りにしておく。

3. 1のタコがゆであがったら、皮を取り除き(吸盤は残す)、2cmほどの食べやすい大きさに切る。

4. ボウルに材料すべてを入れて混ぜ合わせて味をととのえる。レモンをたっぷり入れて、しっかり風味を効かせるのがポイントです。常温でもおいしいですし、もちろん冷やしてもOK。

レモンは、このあたりでは果汁が多く甘みの強いシチリアンレモンが一般的。日本では手に入りにくいので、酸味が強いアメリカ産レモンなどを使う場合は、はちみつをほんのちょっと隠し味として加えるといいかもしれません。

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