今世紀に入って以来、6月20日は「World Refugee Day(世界難民の日)」とされています。今年は、この日に合わせて、フランス、パリで初のユニークな試みが予定されています。

難民シェフがパリで腕をふるう

その名も、「Refugee Food Festival(難民フード・フェスティヴァル)」。避難民としてフランスに暮らすシェフたちに、パリのレストランで腕をふるってもらおうという企画です。第1回目となる今年は、シリアやスリランカ、イラン、象牙海岸などを故郷とする難民シェフたちが参加します。

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企画したのは、食を通しての人との出会い・異文化発見を試みてきた「Food Sweet Food(フード・スウィート・フード)」と、難民支援機関「UNHCR」、また、難民シェフを応援する団体「Les Cuistots Migrateurs(渡り鳥のコック)」です。

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期間は今月17日から21日まで。この催しに賛同するパリのレストラン10店が、エキゾチックな料理をメニューに加えたり、難民シェフとのコラボ料理にトライする予定です。

多様な文化へ目を向けるきっかけに

確かに、「食べ物」は、異文化に触れる一番の近道となり得るものです。とかく「難民」という言葉で一括りにされやすい人々ですが、彼らの多様な文化に目を向けるすてきな方法だと感心しました。「世界難民の日」というと、つい悲壮なイメージが浮かび上がりますが、こういう催しをきっかけにして、避難してきている人々のバックグラウンド文化に目を向ける日に変わっていくと良いなと思いました。

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