食べても太らない体質っていいな……。

ダイエットするたび、漠然とそう思いますが、じつは多くの大人が、本当は太る体質ではないのに、思い込みが原因で太ってしまうそうなのです。

多くの大人が、食べる理由を間違って覚えている

ご自身もポッチャリ経験者という、いまはスリムな精神科医・奥田弘美先生によると

「太りやすい人は、空腹かどうかではなく、食事の決まりごとに従って、食べるべきだと思い込んで食べています。1日3食きっちり、時間通りに、もったいないからなど、空腹の具合とは無関係に食べているのです」とのこと。

奥田先生がポッチャリ時代、太らない友人がスリムでいられる理由を観察したところ、ほとんどの人に共通していたのが、「お腹が空かない限り、食べない」ということでした。

たとえば、太らないタイプの友人と旅行に行き、ディナーを食べ過ぎた翌日の朝食に、高級ビュッフェが付いていたときの話。

ポッチャリ時代の先生は、せっかくだからと、しっかりビュッフェを堪能しました。ところが太らないタイプの友人は、「お腹空かないから」と、コーヒー1杯だけですませたそうです。

そういえば、決まりごとなど関係がない小さな子どもは、ご飯の時間だと言われても空腹でなければ食べるのを嫌がりますし、食べ過ぎてお腹が苦しくなる前に、自然と食卓を離れます。

これが本来あるべき食事の摂り方で、大人が勝手に「食べなければいけない」と思い込んで、必要以上に食べているだけなのです。

仕事中もお腹の声を聴いてから食べる

とはいえ、仕事中は決まった時間にしか食事できません。とくにランチタイムは、お腹が空いていなくても、食べておかないと就業まで我慢することになります。

「我慢はドカ食いのもとになるので、やめましょう。ランチタイムになってもお腹が空いていないときは、つぎの食事までの繋ぎを食べよう! というプラスの意識で、炭水化物以外の、野菜・肉・魚・ヨーグルトなどで済ませましょう」と、先生。

本当の空腹を感じてみる

空腹とは、小腹が空いた程度ではなく、苦手な食べ物すらおいしそうに見えるくらい、お腹がすっからかんになっている感覚を指します。

この感覚こそが、「前の食事カロリーをすべて消費したサイン」。このサインがくる前に、食事の時間がきたからといってつぎのカロリーを摂るから太るのです。

もちろん、食べる時間や順番にもダイエットのコツはあり、先生の著書「思い込みから解放されたらするっとやせて20年リバウンド知らず! 精神科医の脳ダイエット 」(主婦の友社)で詳しく書かれていますが、まずは思い込みを捨て、「本当にお腹が空いたかどうか」お腹の声を聴くだけでも、太りにくい食生活に変えることは可能です。

思い込みから解放されたらするっとやせて20年リバウンド知らず! 精神科医の脳ダイエット

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