10年ほど前、友人のアテンドで初めて訪れたインドネシアにあるロンボク島。ロンボク島のローカルライフに興味津々だった私が体験してみたかったのが「ココナッツオイル作り」です。

ローカルの友人であるラスターとそのファミリーのあたたかい協力のもと、はじめてのココナッツオイル作りを体験させてもらうことになりました。

ココナッツオイルの伝統的な作り方レポート(1)に続き、今回はココナッツオイルをしぼり出す作業からレポートします。

みんなで交代しながら共同作業

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ココナッツウォーターをすっかり飲み干した後は、ココナッツを水で洗い、手で大雑把に砕いていきます。そしてラスターが何やらゴソゴソと道具を持ち出してきました。出てきたのは、ローカルマーケットで購入したという、ハンドメイドのおろし板。

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板についている針は釘のように太く、触れると痛そうですが(笑)、これを使いココナッツの内側にある硬く白い果実(層状に形成されている固形胚乳と言われる部分)をすりおろしていきます。

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時間も手間もかかる作業なので、ここはみんなで交代しながら、おしゃべりしながらの共同作業。結婚式などのお祝い事がある際は、200個くらいのココナッツをみんなで削るそうで、こういった時間が彼らが家族や周囲の人びととのコミュニケーションの深める時間になっているのだと思います。

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ココナッツの実がすっかりこまかくなりました!

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低温圧搾でココナッツオイルをしぼり出す

その後、すりおろしたココナッツは水を張ったタライに入れて、果肉を洗うようにして揉み、水分をしぼります。この低温圧搾という方法は、ココナッツオイルの栄養成分を損なわずにオイルを作るための重要な作業です。

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水分をしぼりきった後、すりおろしたココナッツの果実は別の容器へ。これはお料理に使うそうです。

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このたらいに残った白い液体が、ココナッツミルクです。ここからココナッツオイルが抽出できるのです! でも、まだまだココナッツオイルができるまでの道のりは長かった……。

>>明日のレポート(3)に続く

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