猫たちが抱える悲しい現実

猫は散歩の必要もなく飼いやすいといわれ、その愛らしさに惹かれて飼う人が年々増えているそうです。一方で飼育放棄や野良猫の増加により、保健所などに保護され殺処分されるという悲しい現実もあります。

私は以前、ある保健所を取材したことがあるのですが、とくに生後間もない子猫は24時間のケアが必要なんだとか。そのような飼育の難しさもあってか飼育放棄をはじめ、さまざまな理由から殺処分数が多い生き物となっているようです。

猫たちを救うためのキャンペーンがスタート

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催までに、そういった悲しい殺処分をゼロにしようと活動している滝川クリステルさん、三越伊勢丹グループ、そして5月14日に公開された映画『世界から猫が消えたなら』がコラボレーションしたチャリティキャンペーンを開催中です。

映画に登場する2匹の猫「レタス」と「キャベツ」のマスコットをチャリティ販売し、1つ販売するごとに100円が、滝川クリステルさんが代表理事を務める一般財団クリステル・ヴィ・アンサンブルを通じて、日本の犬猫の殺処分、放棄、虐待ゼロを目指す活動に役立てられます。また、チャリティ金の一部が日本赤十字社を通じて、この度の熊本地震の被災地への支援金にあてられます。

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お守りレタス・お守りキャベツ マスコット 各300円

今回の試みについて滝川クリステルさんは「殺処分という言葉はみなさん聞きたくない言葉だと思います。でも実際起きている現実で、先進国としても日本はまだまだかなりの数です。この現実を見てもらうために映画を見に来てくださる方、たとえば主演のお二人を観たかったり、猫が好きだったりした方にこのキーホルダーを手にしていただくことでこの活動を何だろうと思っていただける効果があると思います」と語っています。

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映画『世界から猫が消えたなら』は大切なものをひとつ消すことと引き換えに、1日の命がもらえるという余命わずかな主人公「僕」を佐藤健さんが演じる愛のストーリー。劇中の猫の愛らしい姿のアイテムを先行発売した三越伊勢丹グループの店舗では、当日朝から並んでご購入いただいたところもあるほどの人気だそうです。

チャリティストラップは、全国の三越伊勢丹グループ各店全国のTOHOシネマズで販売中です。

top-image via Shutterstock

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