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35歳でパリ修行へ。日本とフランスをおいしいパンで結ぶ女性の想い【インタビュー】

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林 ゆり

35歳でパリ修行へ。日本とフランスをおいしいパンで結ぶ女性の想い【インタビュー】

フランスで数々の賞を受賞し、昨年春に、世界初進出で麻布台にオープンしたパリの人気ブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ」。

このブーランジェリーの代表は、じつは日本女性なのです。しかも、4人の子どもの母でもあります。

おいしいパンへのこだわりと、働く母親の先輩としての想いを伺いました。

フランスのおいしいパンを日本へ

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日本のパン屋さんではなく、フランスのパンのおいしさをそのまま日本に伝えたいという石川芳美さんのパンとの出会いは、地元のパン教室のチラシを見て、教室に通ったこと。

自身も子どもがいたことから、子連れで参加できるパン教室を開いたところ、瞬く間に大人気に。

自分自身のキャリアをあきらめるという選択肢がなかったことから、今しかない自分の人生を大切にするために、35歳のときにパリへのパン修行を決意されたそうです。

Q:女性として、母として難しい決断だったと思いますが、悩みませんでしたか

目的がきちんとあって、ずっと目指しているものがある"夢の途中"なので、それはなかったですね。自分にしかできないことをやればいいと思っています。

働きながらの子育ては、母親がずっといなければいけないというのではなく、母の代わりの物理的なお世話をしてくれるシッターさんがいて、愛情はしっかり注いでいるということが伝わればいいなと思って。

もちろん、その分しっかり稼いでこなければいけません。今では、フランスで200人、日本で40人の従業員がいるまでになりました。夢をクリアしていく満足感があります。

Q:パリへ修行に行かれたのが35歳ということですが、1番大変だったことはどんなことでしょう

語学ですね。ABC(アー・べー・セー)から始めましたから。でも、仕事をするには語学ができないと話にならないので、必死で寝ずに勉強しましたよ。

単に暮らしているというのではなく、ビジネスをしているせいか、15年も経つとすっかりフランス人気質になり、今では帰仏と言っています。なので、今回は来日ね。

Q:言葉もですが、女性ということで大変な点はありましたか

男女平等といいながら、ビジネス面では対等に話を聞いてくれるようになるまで時間がかかり、40代半ばでようやく対等に話ができるようになりましたね。

ただ、うまくいかないときも次の展開を考え、なるようにしかならないので、落ち込んで前に進めないということはありませんでした。

経営者でもありますが、私自身がパン職人なので、食文化のひとつとして奥が深いパンについて考えるのは大変なことではなかったです。

Q:パン職人としての立場もあるので、パンのスクールも展開されているのですか

そうですね。私が渡仏したときは、語学もですが、パンの製法もまったく違うことで、戸惑うことがありました。そんな経験から、今後留学してパン職人を目指す人たちの手助けになればと考えています。

スクールを作ったから、お店もオープンしたというのもあります。フランスの本場のパンを好んで食べてくれる人が日本にもいることもわかりましたし。

Q:日本でもパリの味が堪能できるのはうれしいですね。日本限定のパンなどもあるのですか

パリとまったく同じです。クロワッサンにバゲット、エクレアやタルトなどで、日本特有の菓子パンはありません。クロワッサンに使用するバターもフランスのレスキュールを使ってパリの味と同じにしています。

土からできるものは、その土地でないと採れないものがあります。バターも小麦もそうで、それがあるからバゲットなどの白パンがおいしいのだと思いますよ。

またフランスでは、パンは毎日買いに行きます。嗜好品ではなく、日本のお米屋さんのような存在です。自宅でご飯を炊くように、パンを買いに来られるのです。毎日食べるものを職人が作るのだから、おいしくなければ意味がないと思っています。

Q:なるほど。自宅の炊飯器代わりが街のパン屋さんなのですね。最後に、小学生のお子さまもいらしゃる石川さんから、同じように働くママたちにメッセージをいただけますか

自分に正直になるのが一番です。情報がありすぎて迷うと思いますが、心の声を聞きながら、いらないものを消す作業が必要だと感じています。

そして、決心したら愚痴らないこと。悩むのは自信がないときで、ほかのことが忙しかったからなんて言い訳もいくらでもできるのですが、その言い訳を一番知っているのは自分自身ですよね。

突き詰めて、向き合ってみましょう。女性のたしなみを大切に、人生の先輩としては、何かひとつやり遂げて欲しいです。

強く、なんでもできる石川さんだからできたのではなく、そのときどきでものすごく悩み、それでも突き進んだからこそ語れる言葉だと感じました。

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また、お店にパンを買いに伺ったら、バゲットがなんと180円。毎日買う主食だからとの考え方から、パリ価格に抑えているそう。

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クロワッサン専用のギフトボックスも登場で、ちょっとしたおもたせにもぴったりです。

おいしいパンは、フランスの文化も教えてくれました。

メゾン・ランドゥメンヌ

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