東日本大震災から丸5年が経ちました。

これまで数多くの復興支援がなされてきましたが、支援という言葉では表現しきれない素晴らしい取り組みをしている方々がいます。

“さしだす人・うけとる人”双方が豊かな気持ちになるような、次世代に伝えていきたいサステナブルな取り組みをする「つむぎや」。

そのプロジェクトから生み出されるモノたちの背景には、人の心を揺さぶる温かなストーリーがあります。

地域に眠る資源に光を

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“地域に眠る資源に手を添えカタチにし、それをさしだす人・うけとる人、双方の人生がより豊かになるような仕事をつくりたい”。

2011年10月に設立された「つむぎや」は「誰のための事業か」を第一に考え、その土地に住む人や資源に光をあて持続可能な事業を目指した取り組みをしています。

「つむぎや」の代表的なプロジェクトのひとつが、石巻市牡鹿半島漁村の女性たちによる手作り製品のブランド「OCICA」。

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OCICA 石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語/1,543円(税込)

牡鹿半島の小さな漁村である牧浜集落は牡蠣の養殖が盛んな土地でしたが、東日本大震災の津波被害によりすべてを失うこととなりました。

牡蠣の養殖をする旦那さんをサポートしてきた女性たちに、わずかながらの収入と、各々の役割としての仕事、そして住民同士の交流機会創出によるコミュニティ再構築を生み出すためにスタートしたのが、この「OCICA」プロジェクトです。

アクセサリーから、鹿皮のペンケースまで

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地元に多数生息する鹿の角と、漁網を修復するために使われる補修糸を使ったアクセサリーは、ネイティブアメリカンのお守りであるドリームキャッチャーをモチーフにした、カラフルでユニークなデザイン。

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鹿角のピアス(赤・青・茶)/5,800円(税込)

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鹿角のドリームチャッチャーネックレス(赤・青・茶・焦げ茶※・白※)/2,800円(税込)※期間限定カラー

耳元で踊るように揺れるピアスや、胸元を美しく飾るネックレスは、日々のコーディネートのアクセントとして大活躍しそうです。

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牡鹿半島の野生の鹿革ペンケース(きなり・茶・黒)/6,800円(税込)

今年装い新たに登場した「OCICA-DEER LEATHER PEN CASE」は、封筒型でも、ぐるっと巻いても使える2WAYのペンケース

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石巻の野生の鹿革を使い、牡鹿半島の先端部に位置する「障がい者福祉サービス事業所くじらのしっぽ」の方々によって手作りされる逸品。

用途はさまざまで、ペンケース以外にも小物やアクセサリーを入れても◎。ひとつひとつ表情が異なるので、自分だけのお気に入りを見つけてはいかがでしょうか。

ものづくりから始まる復興の物語り

「つむぎや」のもうひとつの取り組みが「東北マニュファクチュール・ストーリー」です。

震災以来、各被災地では地元の女性たちを中心としてさまざまな”ものづくり”の取り組みが生まれています。その代表的なプロジェクトが「OCICA」ですが、ほかにもこうした制作現場は100以上にものぼるのだそう。

各地で行われる多彩な”ものづくり”の様子や、ストーリーを貴重な文化遺産としてアーカイブするのが、この「東北マニュファクチュール・ストーリー」なのです。

ひとつの”モノ”に秘められた無数のストーリーを、壊さないよう大切につむぎ、記録する。そうして集められたかけがえのない物語りは、読む人の心に何とも言えぬ感動と勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

私たちは人の手から生み出された”モノ”を手にすることにより、目には見えないたくさんのギフトをもらっている気がします。

[つむぎやオンラインショップ tumugu,OCICA]

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