3月14日から行われた「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO」の初日、ファッション業界における省エネ活動を推進する新企画「SAVE THE ENERGY PROJECT」のお披露目が、アンバサダーの井浦新さんを迎え行われました。

今後のファッションの省エネ力を考えるプロジェクトのスタートです。

「SAVE THE ENERGY PROJECT」とは

製品はもちろん、流通、サービスなど、ファッションに関わるすべての分野で省エネ化しようという経済産業省資源エネルギー庁主催の取り組みが「SAVE THE ENERGY PROJECT」です。

お披露目となった今回は、日本が誇る素材であり、独自に省エネ活動に取り組んできた”デニム“を通して、課題を訴えかけました。

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デニムの製造現場の映像とともに、このプロジェクトのアンバサダーであり、自身のブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」のディレクションを手掛ける俳優の井浦新さんがファッションに対する想いを語ります。

ファッションは時代の先端を進む業界でありながら、省エネという点では立ち遅れていると思います」。

人と環境を考えたものづくりが大切で、それをつなげる活動をしていきたいのだそう。

省エネ力がスタンダードに

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今回のプロジェクトの立ち上げで、省エネ化をして作られた洋服に、まるでウールマークのように「SAVE THE ENERGY PROJECT」のロゴが入れられるようになります

「この省エネ力がファッション業界の新しい基準になってほしい。これがスタンダードになるようアンバサダーとして多くの人に伝えたいです」とおっしゃる井浦さん。

俳優業のおかげで、今回のプロジェクトの映像のナレーションもでき、より多くの人に広められると感じているそうです。

「ファストファッションなど、安価なものでなければ若者は金額的にも買えないのでは?」という声には、「想像力を怠っている人が大多数で、企業や工場、メーカーが努力しなければいけないと感じています。それを実行している企業もありますし、そういうことを知ることで、広まればいいと思います」と。

便利になって忘れがちな、昔ながらの日本のものづくりを、もういちど振り返る機会になればいいですね。

ちなみに井浦さん自身がこの日着ていた洋服は、縦糸はデニム、横糸は様々な工程で残った糸を再利用した生地のセットアップで、逆に表情が出てステキでした。

「10代のころ、洋服を素直に楽しんでいました。作り手側になっても洋服が好きという初期衝動は、とても大切だと思います。だけど、続けるなら進化しなければならない」という井浦さんの言葉は、ものづくりのすべてに共通する考えだと思いました。

「SAVE THE ENERGY PROJECT」のマークがついていることで、省エネ力を少しずつでも意識できる人が増えると、変わってくるのかもしれません。

まずは、いかにエネルギーを消費しているかを知り、意識することからはじめてみようと思います。

SAVE THE ENERGY PROJECT

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