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3歳児も6歳児も一緒。縦割り保育のよいところ【ドイツでママになる】

3歳児も6歳児も一緒。縦割り保育のよいところ【ドイツでママになる】

先日、3歳になった娘。気付けばオムツもはずれ、お昼寝もほぼ必要なくなり、着替えや歯磨きなど、身の回りのこともずいぶん自分でできるようになりました。それに伴い、娘が通う託児所(以降、Kita:ドイツの保育園・幼稚園などの総称)でも1歳の頃から通った「小さい子組」を修了、「大きい子組」へと進級しました。

というと「年少・年中・年長とか、年齢で分かれてないの?」と思われるかもしれません。そうなんです、これもドイツの面白いところ。ドイツでは基本的に「縦割り保育制度」を採用しています。

縦割り保育って?

ドイツのKitaではざっくり、0~3歳前後と3歳前後~6歳のふたつに分かれ、それぞれが「小さい子組(Krippe」」「大きい子組(Elementar)」として、ひとつのクラスに歳の違う子どもたちが混在する編成になっています。

このスタイル、はじめは想像し難いものでした。だって、幼い頃の一年差はかなり大きいし、身体や知能の発育状態の近い同じ年齢の子ども同士、同じ遊び(学び)をしたほうが、(根拠はないけど)絶対にいいような気がしたから。けれども、これ、ちゃんと狙いがあるみたいなんです。

年齢が下の子たちは... 上の子たちの行動を見て真似することで学ぶ

年齢が上の子たちは... 下の子たちに教えながら面倒をみることを体得する

確かに娘を見ていても、大きい子組に移って以来、日々新しいことを覚え、刺激をうけ、自立度がめきめき上がっていることを感じます。

年齢にかかわらずクラスの子と遊べるので、「同い年というくくりなく、本当に自分に合う友人を見つけられる」とか、親としても、クラス内で子どもたちの発達状況はさまざまなので、「他の子と自分の子を比較して、不必要に焦ったり心配したりすることもない」というメリットもあるように感じます。さらに、少子化で一人っ子が増える中、他の年齢の子どもと関わることで、「きょうだい」的な関係を持てることも、いいことなのかもしれません。

だいたい3歳、先生が決めるタイミング

さて、この小さい子組から大きい子組に上がるタイミングなのですが、だいたい3歳前後がめど、ということしか決まっていません。つまり「適宜」。これもまたドイツらしいポイントですね。クラスの空き状況や、その子の発育状況などを総合的にみて先生が判断し、親が打診を受けます。慣らし期間も子ども次第で、だいたい2週間ほどかけて、少しずつ大きい子組におじゃましながら、という感じが多いよう。娘の場合は、初日こそ緊張していたようですが、3日目にはすっかり大きい子組に馴染んで、5日で慣らし終了となりました。

ところで、成長レベルが違う子どもたちが、ひとクラスで一緒に過ごすということは、やることも「バラバラ」。みんな揃って同じ時間に同じこと、というわけにはなかなかいきません。食事や外遊び、スイミング、アートなどの時間をのぞいては、みんなそれぞれがやりたいことをやっています。お遊戯会や発表会のたぐいも当然ナシ。なので、従来の日本の保育スタイルのように、年齢ごとにクラスがわかれ、似通った成長レベルだからこそできる「きちんとしていて、まとまりがあり、協調性を身につけられる」教育がうらやましく思うこともあります。

けれども、こうも思うのです。そもそも社会とは、歳の違う人間が混在し、共存しているもの。年長者に学び、小さく弱きものへ配慮し、必要に応じて助け合う、そんなことを幼いうちから園生活を通して体験的に身につけることも、決して悪くないのでは、と。

>>「ドイツでママになる」連載記事一覧

【第22回】無料化のウラに。保育園に通ってほしい理由がある

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【第20回】ドイツだって託児所不足。我が国の保活事情

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Christian Mueller / Shutterstock.com

山中友希帆

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